◆【社長とリーダーの為の内省】◆・・・①

◆ マネジメントの目的とは何ですか?



マネジメントは日本語では、管理と訳されますが、人を管理する
あるいは、仕事を管理する、仕事に必要な時間を管理する。


など、色々ありますが、仕事や仕事に対する時間を管理するのなら、
大丈夫ですが、殆どの中小企業は人を管理しようとしています。
そもそも、その考え方自体が間違いなのです。
人を管理しようとするから、誰が悪いということになってしまいます。
仕事や時間を管理していれば何が悪いとなるでしょう。
まずは、最初の段階でボタンのかけ違いをしてはいけません。


次に人を管理する必要性も少なからずある訳ですが、どのような場合かと
申しますと、担当する仕事のやり方が分からない場合、仕事のつながりが
分からない場合、その他、今自分がしている仕事の意味が分からない場合。



例えば、ここに3人の職人がおりますが、一番手前の職人に尋ねます。
『あなたは、今、何をしているのですか』と聞いたところ、1番手前の職人は、

『ここにブロックを積めと言われているのです』と答える。


次に2番目の職人に同じことを聞くと、

『塀を作っているのです』と答える。


3番目の職人は、『日曜日に皆が集まる教会を作っているのです』
そして、『皆の笑顔が楽しみです』と答えた。


自らの仕事のつながりと意味を知っているのは3番目の職人です。
まずは、ここまでの教育が出来ていなければ話になりません。



もし、あなたの会社の社員がすべて3番目の職人同様レベルであるのなら、
管理は最小限にするべきでしょう。さもなければ、自主性や責任感、コミュニケーションを
脆弱にし、企業や組織の中に事無かれ主義者を量産することになってしまうのです。
また、社員の意識を内向きにしてしまうばかりか、優秀な薄知社員を創ってしまうことになります。
それは、企業や組織の体力をどんどん奪っていくことにつながる。



極論すれば、社長の為に社員がいるのではなくて、社員の為に社長がいるということです。それは社長による、あるいは取締役会による中央集権の力が弱ければ、弱いほど、社員の自由度は増し、イマジネーションとクリエイティブはより進み、発展し、拡散するということです。