最近はB級グルメが大流行りです。ところがこのB級グルメ、昔からあったご当地の食べ物です。売るために意図して作り上げたものではないです。逆に、意図して作り上げたものは人気が薄れて行くのではと思います。

B級グルメの魅力は、昔ながらのその地域の味を味わえることにあります。作られたものよりも昔からあるものをブラッシュアップさせたものが人気。商品イメージと地域イメージが重なるために、さらに人気を呼ぶのでしょう。

同様に、繁盛店を作ろうと思い、人が意識して作ったものは上手く行かないと言われます。繁盛店は、当たり前のことを当たり前に繰り返しているだけ。繁盛店を作ろうという意識もないかもしれません。

人気が出るために、売るために作る?開発する?というのがやや苦戦しているようです。消費者は作られたものに対する抵抗感を持ち始めています。ギラギラした目で作って売っていると思われると逆効果になります。

一気に人気が出て売上を取りたいというのもわかりますが、そのスピードが速すぎると落ちるのも速いです。人気が出れば売れるのではという思いが強かったり、そのような法則があるかのように思われています。

ところが人気が出たとしても消費者は人気の質を判断しようとする時代になりました。どのようにして人気になったのか、そのプロセスに共感しないと支持しません。

結果だけが良くてもダメで、そのプロセスを評価するようになっています。どこからでも情報を入手できる時代になり、より厳しい目でチェックされています。

商品開発においてもストーリーを作るだけでなく、消費者が共感するようなものでないと長く売れないような気がします。ストーリーも作られたものではなく、過去から実施してきたものに肉付けして説明するくらいで十分なのでしょう。

売りたいがために、作り上げて行くという作業を行います。でも消費者はその匂いを嫌います。そのような匂いがしない作り方が今後大事ではと思います。

おそらく残って行くのは、普通に自然に当たり前のことを継続されているところだと思います。人気の質というのも一つの基準になってきそうです。

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