新卒は採用されても、少なくとも3年間は投資と考えた方が良いと思います。。実際、稼いでくれません。将来に対する投資です。

そうすると、新卒を採用するメリットは?
即戦力としてあまり期待できないのなら、何に期待すれば良いのでしょうか?
自社の社風の中で純粋培養する。若手社員に入っていただくことで、社内を活性化させるなど、違った意味合いを持っています。業績に直結するのではなく、会社の未来を作るためです。

逆に若い人を採用しない会社は、徐々に平均年齢が上がって行きます。即戦力を期待してベテラン社員ばかり採用していると、20代がいないとか30代以下がいないというようなことが起こります。

業績が伸びている企業ほど、平均年齢が下がる傾向があります。伸びていますので必然的に人を入れられます。それも未来への投資のために若手をどんどん採用されます。

逆に中小企業では、採用をストップされていたり、欠員の補充を行わず、その分固定費が下がるので良いというようなところもあるくらいです。どちらかというとマイナス志向的な判断をされる場合が多いようです。

一旦、採用を止めてしまうと、事業がどうしても縮小傾向に入ります。今は少しくらい業績が上向いても将来が厳しくなります。それがわかっていても固定費が発生することは止めようとされます。

理想的な姿は、やはり毎年、新卒を採用できる力を付けることだと思います。それと大事なのは、どのような人が入ってきても3年経てば一人前にできることです。採用するだけでなく、戦力化できる力を会社が持つことが大切です。

実は、このことができていません。採用はされても後は直属の上司任せ。会社として何か動くということはないです。それでは人は育たないと思います。3年計画でどのように育てて行くのか、配属場所や教え込む内容など、仕組みとルールが必要です。

また3か月ごと、半年ごとくらいに会社側から面接・面談を行い、進捗スピードを確認してあげることも大切です。それをしないと離職者が発生します。

入社するまでは会社として精一杯尽くされますが、入った瞬間、後は配属部署にお任せでは寂しいです。本当に、人を入れて育てて行こうと思うならば、カリキュラムのようなものを作ったり、想定しておくべきです。

欲しいから入れるでは良くないと思います。それでは会社も本人も不幸になります。入った後、どのように育成して、どのようになって欲しいのか、その絵を描くことが大切ではないでしょうか。

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