社長やその家族、一族の方の報酬は、従業員はあまり意識しません。しかし、社長と血縁関係のない一従業員の方がどのくらいもらっているかは興味があります。

社長も自分と血のつながりのない社員にどれだけ報酬や給与を出すことができるかで器を計られます。

でもこれが大事で、他人にどれだけ払うことができるか、あるいはその報酬に見合う人を育てることができるかを問われます。

親族以外の従業員で役員を出せるようになると、一人前の会社だと言われます。そこまで行かなくても、部長クラスで高給与を取っている方がいますでしょうか?業界平均や地域の平均賃金と比して高い給与を支払っている従業員がいることが社内に夢をもたらします。

頑張れば、あのくらいの報酬がもらえるのだと思います。逆に、部長であんなに勤めても上限があの報酬なのかと思えば夢がなくなります。

お金、お金と言うのは良くないかもしれませんが、勤めている以上、すべてとは言いませんがある程度自分の評価は報酬に反映されます。

特に部長の給与は大事です。部下の愚痴を聞いたり、面倒も見ないといけないので、結構お金がかかります。そのことも含めて周りの人に比べて給与は高くなっても良いと思います。
 
会社を評価する場合、一般社員の給与以外に、部長クラスの方がいくらもらっているのか、それが一つの目安になります。

高いということは、それなりの仕事をされているはずです。それに評価をされているということです。頑張ればこの会社は評価され、適正な報酬がいただけるかもと他の従業員は思います。

部長は会社のバロメーターです。その方の報酬が未来を決めるかもしれません。ただし、部長の方も自己研鑽し、さらに上を目指して欲しいです。

人は下を見ません。見るのは上です。上の人を見て夢を描きます。
夢のある報酬をもらっている上司がいるからこそ、モチベーションが上がります。

自社の部長クラスの給与がどれくらいなのか、業界平均や地域平均と比べてみて下さい。そこに労務人事の問題が集約しているかもしれません。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング