組織が決まらないと会社の方向性が決まりません。経営では組織をどうデザインするかが一番大切です。

業績不振の理由の一つが組織の肥大化です。事業が枝分かれして行き、いつしか部や課の数が多くなっています。将来性を考え、部や課を作ったつもりが思い通りにならないこともあります。

事業を縮小するということは、この組織をスリム化することです。部や課の数を意図的に少なくしないと実現できません。

一度肥大化した組織を今の現状に戻すべきです。何年も前に作られた組織図がそのまま生きているというのはおかしいです。事業の業績や内容に合わせて変えて行くべきだと思います。

組織を変えるということは大きな決断が必要です。なかなかできないものですが、業績低迷から脱出するための特効薬としてはやはり優先順位が高いと思います。

売上や業績に合わせて組織を変えていくという柔軟性が大切です。中小企業ではどうしても後手に回ります。組織など変えても業績は変わらないだろうといった感じです。

しかし現実的には、業界動向の変化や市場の変化により、社内改革が必要なはずです。固定費の圧縮を行うにしても掛け声だけでは実現が難しいです。その場合大事なのは、意図的に部や課の数を減らし、統合化させることです。

組織に手を入れない限り、改革にはならないと思います。数年に1回は大きな組織改革が必要だと言われます。今のような時代では、毎年行っても良いくらいです。あるいは期中に変更することも検討の余地有りです。

経営幹部の方は、業績数値だけでなく、組織をどうするのかを常に考えておかないといけません。特に業績不振部門については、どうするのか?

3年連続して低迷しているなら、何らかの処置が必要だと思います。そのままにしていつか良くなって欲しいではダメです。

再生や改革はやはり組織再編からではと思います。