職場規律を維持するものからやる気を高めるものへと変化させる必要があると思います。就業規則の作成をスタートさせると、また規則が多くなるのではとか、厳しく締め付けられるのではと危惧される方が出てきます。

正直、守らなければならない規則はたくさん出てきます。
でもそれは、やらなくても罰則がないなら守らなくても良いという人をいないようにするためです。普通に、何ら規則を破っていない方は、今まで通りです。

ここから活きた就業規則にするには何が必要かと言いますと、会社の方針と方向性を明確にすることです。それと、会社の目標数値と部門別の目標数値を公開することです。

ここまではどの企業様もなさっていると思います。その先ですが、以下のようなものを言葉にして記述されてはいかがでしょうか。
例えば、
①経営理念を記述
②会社の社会的使命を記述
③全体で共有すべき方針を記述
④社長の信条や考え方を記述
⑤地域でどう貢献するかを記述
⑥どういう理想の従業員像を描いているかを記述

第一条から始まる規定の前段階でこのようなことをしっかりと押さえておくことが大事です。

どんな会社にしたいのか、どんな従業員を評価するのか、それを言葉に落とし込むことが大切です。いつも口頭で伝えているというだけでなく、やはり明記したいです。

また、どういう職場を会社は作って行くのかとか、「生きがい」や「働きがい」をどのように具現化していくのかなどもあっても良いのではと思います。

規則の羅列のような就業規則は、誰も見てくれないでしょう。見るのは問題が起こった時だけ。本当の意味での就業にまつわる規則を作ろうと思えば、もっと突っ込んで議論し、記述することが大事だと思います。

就業規則も新しい時代に入った感じがします。
是非、時代に合わせた活きた就業規則を作って下さい。