経理が弱いと皆さんおっしゃいます。その原因を掘り下げて行きますと、あることが見えてきます。今やっていることは財務ではなく、経理をされているという現状です。

おそらく経理の担当者の方も経理業務を担当していると思っておられます。

そのような状態で経理担当者に任せっ切りで良いでしょうか?
前年と同じメンバー経理業務を行っていては利益は出ないでしょう。

自社で決算を組めますとおっしゃってもそれが本来の経理業務ではないです。経理で大事なのは、利益を出す事、資金繰りに余裕を持たすこと、キャッシュアウトしない経営をすることです。

経理処理と言われる事務処理ができることを経理と解釈しているとたいへんです。それは当たり前の話で、そこからプロの仕事をしないといけません。

自社でできないのなら外部へお願いすることも検討の余地有りです。また、人材が足らないのなら、募集をかけて入れないといけません。

一番怖いのは、ご本人が自分でできると思って仕事を抱え込むことです。そうなると社長も言いづらくなります。頑張っているのに、人を入れるなど言えない雰囲気になります。

大きなミスもなく経理処理ができているから良いというものではないと思います。利益を出されている会社はそこからもう一歩先の対応をされています。

経理ではなく財務の仕事と理解された方が良いかもしれません。会社のお金にまつわるものすべての戦略立案と実行です。

日本の組織では経理部というのはありますが財務部というのはあまり見かけません。大手企業なら別ですが、中小企業では財務は経営者の仕事になっています。

ところがこの財務が経営の中で一番大事です。
経理を見れる人ではなく、財務を見れる人。そのような方が社内にいるかいないかで利益の額が変わって来ます。

財務は社長の仕事という状況から脱皮し、真剣に財務の立て直しを考える必要があると思います。中小企業の弱点は経理ではないと思います。ズバリ!財務の問題です。