学校は学ぶところ。自分で好きなものを学ぶことができます。成果は期待されません。達成度は自分で計るだけ。すべて自己責任です。

ところが社会に出ると学ぶだけではダメです。必ず成果を期待されます。明日から即成果を挙げて下さいとは言われませんが、長い目で見て成果を期待されます。

だから研修を受ける時にも心構えが必要です。学んだり習得することが目的ではなく、成果を挙げて会社に還元することが目的です。

昔よく言われました。「学ぶのだったら、家で勉強して来なさい。会社は成果を出すところです。先輩や上司に教えていただくことは真剣に聞いて、いつか成果を出して下さい。」と言われたことが頭に残っています。

学校と同じように勉強されては困ります。新卒でなくてもそのような雰囲気が残っている会社がたまにあります。

本当の勉強会になっているのです。会社での教育研修は、成果がある程度見えているものに対して投資します。やってもやらなくても成果が同じだったらやらない方が良いでしょう。時間と経費がかかるだけです。

研修会をスタートする前にその辺りの説明も必要なのでしょう。嫌々参加しているというのが顔に現れている人もいます。

就業時間中に研修会を開催することがどれだけのコストになるのか、そのことも理解して欲しいです。また、家で勉強できることや本・資料などで習得できることは極力、自分で努力して身に付けて欲しいです。何でもかんでも会社がやってくれると思われても困ります。

伸びる人は、自分から上長や先輩のところへ質問に行きます。自分が足らない部分をどんどん補って行かれます。

つまり学校の勉強は受け身ですが、会社に入ると学ぶということは自分から積極的に欠けている部分を補って行くことだと思います。

だから形式は、勉強会や研修会などにとらわれず、自由に習得が可能です。そうすると、本人の意識が一番大事になってきます。

学校の勉強のようになっている企業がまだまだあるようです。何かを与えるのではなく、自主的に習得して行こうという姿勢を持たせることが大切です。

学校と会社の教育のあり方の違いを明確に従業員に伝えることからスタートされてはいかがでしょうか?