当たり前に、夏冬いただける?
中小企業では、決まった賞与を毎年支払うことが難しいです。賞与を支払うために借入を起こしたりします。

会社の実態を知っているのは幹部クラスだけ。逆に従業員の方は、少ないかもしれないが今年もあるだろうといった感じです。

赤字でも賞与を出されているところがあります。そんな状態で経営ができているのかとこちらが心配になります。

出せない時には出せないと言った方が良いのではとも思います。賞与が出ないと優秀な人材が他社へ移って行くのではと心配されているようですが、それ以上に赤字の方が心配です。

もっと深刻なのは、甘えた状態の従業員を作ってしまったということです。会社の業績には関係なく賞与はいただけるものだと勘違いしています。

かなりサラリーマン化しています。この現状を打破しないといけません。各種勉強会などで、利益が出ている会社が賞与を出すことができますとお伝えさせていただいていますが、実際には赤字でも出ているのでピンときていないようです。

甘えた体質が出来上がってしまうと、今の赤字体質からの脱却よりも個人の希望・要望が先になってしまいます。窮状であるのに、手当を付ける付けないの議論になってしまいます。

どこかで区切りを付けられてはいかがでしょうか?
まず現状の経営数値をある程度公表することです。その上で、来期からは利益が出そうな場合のみ賞与を支給しますと宣言してみてください。

目の色を変えてやる気を出される方とそうではない方とに分かれます。部門長クラスの方には是非、何としてでも利益を出さないと従業員の賞与が出ないんだという意識で頑張って欲しいです。

離れて行く方も出て来るかもしれません。そのリスクよりも今の甘えた体質のままで経営を続ける方がリスクが大きいと思います。一度負の連鎖を断ち切らない限り、良い循環にはなりません。

甘えた体質改善は、ボーナスの支給方法から変える必要がありそうです。