事業を軌道に乗せるために使ったお金が実はあるのです。

数百万円から多い人で数千万円。
外から見ると何に使われるのだろうと思うかもしれませんが、活動費用が必要になってきます。

法人を作る際に、貸借対照表に記載される資本金の額が、実際の投資金額ではないです。この資本金以外に、かなりのお金を使って事業を始められています。即軌道に乗られる方もいるかもしれませんが、皆この時が一番苦労するものです。

サラリーマン時代と違い、安定した給与なんてありません。
安定化させるために活動費が必要となってきます。

この活動費を使っての準備期間が長ければ長いほど、地に足の付いた事業となるようです。一旦企業を退職すると、生活の糧がなくなりますので、何かしないといけないと焦りますが、それが逆効果になる場合があります。

じっとしていたり、家で勉強すると何か無駄な時間を過ごしていると思い、ついつい焦ってしまいます。特に営業畑の方は、外へ出ることが仕事。じっくり時間をかけて物事を考えるというのは苦手という方が多いです。

しかし、独立開業した場合、時間の使い方は自由です。それに予算もないはずですから、もう少し長期的に自分の人生を考えても良いのではと思います。

どんな事業を興すにせよ、必要経費だけでなく、その事業を軌道に乗せるための活動費が必要だということを後から気付きます。周りに良きアドバイザーが居れば良いですが、皆開業することに頭がいっぱいで、気付かないことが多いです。

事業を興してから気付きます。もうちょっと準備期間を置いてからでも遅くなかったなぁと・・・

私も友人・知人から、最初の2年間は消費税の免除や保険の任意継続などのこともあり、個人事業主として活動した方が良いよとアドバイスされました。その2年の間に次にやりたいことを見つけなさいと言われました。

この準備期間、長過ぎても良くないようです。ある程度期間を決めて、そこから法人化へ。

何も知らなかった私ですが、周りの方々のおかげで何とか希望通りのレールに乗っかっています。

「人の言うことに対して聞く耳を持つことが成功の条件ですよ。今までとは違い、個人で事業を立ち上げると誰の意見も聞かなくなるのが人間です。武内さんならわかりますよね。社長になった瞬間、人の意見を真摯に聞いてから判断・行動する癖を付けなさい。」と言われました。

決算書に現れない隠れた必要経費や活きた活動費をどう使うか?
資本金の高ではなく、実際の行動や考え方が大事です。

常に人の意見を聞きながら、そのための時間とお金を積極的に使って行こうと思います。先人の知恵は、黙って聞いて、実行に移そうと思います。