クレームが来るのが嫌だから、店内ルールをどんどん決めて、お客様にできないことを伝える。

そうすると徐々にクレームの数が0に近づくかもしれません。
しかし、逆に顧客満足度は下がって行きます。

期待度の高い店ほど、実はクレームが多いのです。クレームが0に近づくということは期待されていないということの裏返しです。

だからクレームをなくそう!0にするんだと思っていたらたいへんなことになるかもしれません。

逆に良い意味での建設的なクレームをどんどんいただけるような店ほど成長します。徐々にお客様の期待に近づくからです。

店を預る店長がクレームを怖がり、規則で縛るとなると、柔軟な対応ができなくなります。今のお客様は、ひとくくりに同じと考えるのは危険です。個々の対応が大事です。それができて初めて店と言えるかもしれません。

またクレーム0を目標に掲げると、報告が上がってこない場合もあります。皆、隠すようになります。クレーム0で表彰されることが目的となり、顧客満足はどこかへ飛んで行ってしまいます。

そんな変なことが起こらないように、店長教育や社員教育が大事になってきます。クレーム発生率の数字なんて関係ないです。飛び抜けてクレームが多いのは問題有りですが、日々営業しているとお客様からクレームをいただくのが当たり前です。

そのクレームのおかげで店は成長するのです。
だから数字上だけの0では意味がありません。

クレームはお客様の声と同じです。
0にしようとすればするほど、現場はお客様に近づこうとしなくなります。

怖がらないでいいので、積極的にお客様の声を聞きなさい。それがクレームであっても同じです。それがお店の成長につながるので、協力お願いします。
というスタンスが良いと思うのですが・・・

もう一度クレームについて考え直してみませんでしょうか?