いつもクライアントの方にできるようにアドバイスをするのが経営コンサルタントの仕事だと思っていました。

しかし、最近、とある方から指摘を受けました。

「武内さん、できるつもり、やれるつもりにさせるのは逆効果の場合もあるよ」
と・・・

ほんの一瞬は良いかもしれません。事業の改善・改革につながり業績が少し回復するかもしれません。

でもその方ができるつもり、やれるつもりになって、そのまま進むとまた業績不振の時と同じ状況に戻ってしまいます。

仕事の本質を考えないといけないと思いました。

できるつもり、やれるつもりにさせるのは、愚策。
経営改善の本質をお伝えすることが、我々の役目ではとふと感じました。

でもこれって実際、難しい問題です。

できる方ほど、コンサルタント契約を延長されます。
私たちから見れば、この方なら大丈夫だろうという方から継続依頼がきます。

自分だけの判断では甘い。自分だけでできるなら今まで業績を伸ばしてきたはず。苦戦したのは、自分の甘さであることを肝に銘じておられるのでしょう。

どんな仕事でも自分一人で成功するなんてことはないと思います。いろんな方にお世話になっているはずです。常に周りの方のご協力がないと事業なんてうまくいかないとわかっておられる方ほど、事業を伸ばされています。

逆に私たちもできるつもり、やれるつもりでお伝えしない方が良い場合があるかもしれません。

まだまだお伝えしていないことや新しい改善策がどんどん出て来ますから、要注意して事業運営を行って下さい。
とアドバイスするのが良いかも?

しかし、最終的には受け取る側の姿勢にかかってくると思います。

できるつもり、やれるつもりにならない方の方が実は、伸びます、伸ばされます。

勘違いの起こらない伝え方が大事なのかもしれません。