野球選手の言葉

　プロ野球のペナントレースの開幕が、延期されてセパ同時開催が決まった。
当初、セリーグは３月中の開催にこだわっていた。セリーグというより巨人が
こだわっていた。

　今回の大地震で東北地方が大きな打撃を受けている状況で、それを思いやる
心を持たず、ひたすら自分達の利益を優先していた。他の球団も巨人の横暴な
考えに反対できず、自分達で開幕時期決めることもできず、政府の強い意向で
セパ同時開催となった。

　巨人のオーナー、前オーナー、その虎の意を借りる狐の球団代表の発言を聞
いていると、何故そこまで偉そうなことが言えるのか不思議でならない。プロ
野球はファンや選手がいて成り立っている。多くの野球ファンや選手会の意見
を全く顧みない態度はどこから来るのか。それを許しているセリーグの５球団
のオーナーや関係者の見識のなさはあきれるばかりだ。

　プロ野球選手会会長の新井選手のインタビューを聞いていると、巨人の関係
者と違って、その態度といい、言葉遣いといい心にしみてくる。野球ばかりや
ってきていても、ちゃんと心も鍛えているということが良く分かる。

　同じような光景は以前にもあった。近鉄球団の売却をめぐる騒動のときの選
手会長だったヤクルトの古田選手の態度や言葉もそうだった。あのときも多く
のファンや選手会の意思を無視して、巨人の関係者が強引に一リーグにしよう
としていた。

　あの時巨人の横暴を許していたら、プロ野球は衰退していたと思う。これに
懲りず、また今回の横暴は何なのか。この際、巨人はプロ野球から撤退したら
どうか。東京にはヤクルトがあるし、二つも球団はいらないのではないか。代
わりに四国か北陸に新球団を作るともっと野球界は盛り上がるのではないか。

　それにしても、プロ野球コミッショナーは何をしているのか。巨人の意向を
受けてコミッショナーになって、何の役にも立たない。

　今年の選抜高校野球の開会式の選手宣誓は感動した。宣誓の後、拍手が鳴り
止まなかった。高校生でもこのようなことを考えているのに、セリーグの関係
者は恥ずかしくないのか。恥を知れと言いたい。

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