経営者にとって経済学をより深く学ぶことは大切なことです。
それじゃあ、いったい経済学とはいったい何なのだろうか?
基本的に経済学の概念は費用対便益だと考えるが、
費用に対して便益が上回った時に経済性として適切だと考えるのです。


費用に対して効果の方が大きい場合、経済としての合理性が保たれるのです。しかし、この合理性を継続的に確保する為には、需要と供給のバランスが問われます。市場経済が合理的で優れたものであり続けるには、適正さが必要なのです。


自由に翻弄された市場原理主義は、自由であり続ける為に、
反対に自由でなくなる側面も併せ持っていると言えるでしょう。
際限なく自由を追求すれば適正さは保たれなくなってしまうのです。


それは、市場原理主義とは、適正さを欠いた競争の上に成り立っているからである。それは、市場自体を出口の見えないトンネルでの消耗戦という戦いの場にしてしまったのです。


こうした熾烈な競争(レッド・オーシャン)では、
ゲームの理論を変えなければ、優勝劣敗の法則が働き、
市場は自由ではなく、強い者だけが生き残る強者による市場になってしまうのです。限られたパイの中で、強いものは自由であるが、
弱い者にとっては、市場は自由ではなく制限された、そして制約された
マーケットになってしまうのです。


それでは、弱い者は生き残っていけないのか?
基本的には生き残っていけません。
しかし、弱い者同士がひとつになり、強くなれば生き残れます。
所謂、アライアンスやコラボレーション、企業間コンソーシアムなどです。


もう一つの方法は、ダーウィンの進化論でおなじみの、
変化するものだけが生き残ると言われるものですが、
強い者と同じ戦い方をしないことや、戦う戦場自体を変えることです。
それは、強い者と同質的な戦い方をしないことです。



強い者は弱い者よりも資本力が勝っていますし、
認知度も高いと言えるでしょう。ましてあ、
圧倒的な販売量の差があるので、当然、
仕入やコストも安く抑えられますので、
価格に対する優位性がでてきます。



これはコスト・リーダーシップ戦略と言われる手法ですが、
商品やサービスの差分がなければ、お客様は、
より安いモノを購入します。同じモノであれば知名度が高く、
安いモノを購入するのは当たり前ですよね。


そうすると、弱い者が生き残ろうとすれば、前述したように
戦い方を変えるのか、あるいは戦う場所を変えるかしかありません。
戦い方を変えるとは、商品やサービスを大きく変えることです。
商品やサービスに付加価値を付け加えるということだけではなくて、
お客様にとっての使い方を大きく変えたり、
また使用シーン自体を変えるのです。それは、お客様にとっての
未来のあり方を変えるということにつながります。



たとえば、ハムなどは自宅でハムステーキやハムエッグなどで
食べることが目的で購入されますが、そうではなく、
パッケージを変えたりして見かた、あり方を変更することで、
お中元やお歳暮としての贈答品として販売するのです。



もう一つは、お客様自体を特定してしまう方法です。
不特定多数をターゲットにするのではなく、
特定少数に絞り込む方法です。しかし、
経営者にとっては非常に勇気のいる選択ではありますが、
特定することで大きく売り上げが上がるのです。



次に販売する地域を限定することも面白い戦略だと思います。
こういった意外な戦略がお客様の購買意欲に火をつけることに
つながるのです。何時でも、何処でも購入できないので、
反対に購買意欲が高まる逆転の発想ですよね。



市場が自由になればなるほど、自由度は失われます。
その時に考えなければならないことは、
強い者と同質的な競争は絶対にしないということです。
商品やサービスを変えること、使用シーンを変えること、
地域を変えること、お客様自体を変えることです。


経営者は常に、現場に出て、お客様にとっての現実と未来を
しっかりと見つめること、そして真摯な心でフィード・バック
することです。




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