最近のニュースを見ていますと、あちらこちらでの腐敗事がやけに多い気がしています。1.赤福の賞味期限、2.比内地鶏の原料詐称、3.相撲界の事件、4.防衛省事務次官の倫理規定違反、5.厚生省の肝炎感染患者リストの隠匿、6.ボクシング亀田一族の騒動等など。
 これらはどうして起こるのでしょう?多くは「金銭欲」が起点で、それと言わなければ「バレナイ」隠匿体質なのかなと思っています。理由は並べればもっと深く、広く存在するのでしょうが、突き詰めれば、その2つに集約されるように思うのです。
 ここ数年前から「コンプライアンス」に関して、唱えられる機会が多くなりました。その本質を理解することと実践することは、なかなか難しいものだとは思います。コンプライアンス(Compliance)とは、直訳すると「承諾、服従、追従」であり、現在においては「法令遵守、社内規則の遵守、倫理観を持った行為」を意味しているようです。又、コンプライアンスとは行為規範を次の3階層に渡って求めているものであるようです。
第一階層:法令の遵守(法律、政令、省令、条例等)
第二階層:組織内のルールに即した行為(客観化された自主ルール、社内規則、行動マニュアル)
第三階層:個別行為者の誠実な行為(誠実性、倫理観)
 上記のような範囲に渡ってコンプライアンスが徹底できれる組織であれば、世の中の企業ぐるみ、組織ぐるみの事件は起きてはいないのだろうと思います。私共の会社では残念ながら、「まだまだ」といったところです。