ちょっと遅くなりましたが、7月4日から7日まで、今年に入って3度目の中国訪問となりました。今回は初めて、成田からダイレクトで北京へ行ける事となったのです。但し、事故の際には殆ど二束三文の保険しか降りないと言うことで有名な「中国国際航空」でした。
 成田発14:55発予定のCA926便。2時間前に成田空港には到着していましたが、遅れに遅れて出発は18時過ぎ。つまり5時間遅れです。成田出発の予定時間にはまだ機材は北京にいたのですから飛び立ちようがないのです。まあそんなことで、北京飯店に現地時間(時差は−1時間)で18時半には到着のはずが23時半。まもなく翌日と言うところでした。
 今回の訪問目的は、ショッピングモール開発のプロデュースをする予定の現地行政との打合せが主でした。日にちのない中、北京郊外の、といっても北京市内ではありますが、昌平区(ChangPing:チャンピン)にも行ってきました。ここは、なかなかの町でして、万里の長城で有名な「八達嶺」、明時代の歴代王の墓がある「十三陵」、中国4代温泉地のひとつ「小湯山」などがある一大観光地でもあります。市内中心から車で約30分で行けます。
 中国では珍しく、空気が良く、このエリアの緑地率は町全体で50%近いものです。この区の中心に行く途中に昌平区と北京中心区とのほぼ境で「八達嶺高速道路」のインターチェンジからすぐのところに、日本のジャスコが2008年開店予定でショッピングセンター計画が持ち上がっています。
 中国では、日本と比較して、ショッピングセンターの立地は、約35年は遅れているのではないでしょうか。何故ならば、日本の商業施設の発展は、江戸時代から今日までの間で、急激に発達したのはまだここ40年と言ったところです。はじめは、港町、宿場、神社仏閣の近隣に商店街らしきものが自然発生的に形成されたのが始まりと言われています。これは江戸時代から大正時代位まで続きました。現在ではこれらの商店街は概ね「元町商店街」「本町商店街」等と呼ばれているところです。次に鉄道が走るようになり、駅前商店街が形成されてきたわけです。もちろんこれらは**駅前商店街などと呼ばれているものです。しかしモータリゼーションの発達により、郊外(国道、バイパス沿線、最近ではやっと高速道路のインターチェンジ近隣)でのショッピングセンターが出来たのはまだまだ、ここ20年から25年前からのことです。
 それと比較して、中国では未だに中心市街地の一等地や駅前が中心です。そのような中で、このジャスコの物件は恐らく、先駆者となる立地へのショッピングセンター開発者となることでしょう。出来上がるのが楽しみです。