東日本大震災が3月11日に発生してから3週間が過ぎた。亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに、被災された方々の生活が一刻も早く安心できる状態に戻ることを願って止まない。

東北地方に比べるべくもないが、ここ千葉県浦安市も液状化の影響を受けて被災地扱いとなり、現在まで非日常的な感覚の中で落ち着かない日々が続いていた。幸い近辺はほぼ正常状態に戻ったので、震災発生後今まで書けないでいたブログを再開し、いろいろと考察してみたい。

この3週間の中で、世界、日本、東日本、首都圏、浦安市、近隣自治会、そして自分自身が今回発生した様々な災害や事故、及びそれに伴う現象にどのように対応すべきか、いろいろと考えさせられることが多かった。土木工学を勉強した技術系の人間として、物理学等に興味を持つ理系の人間として、経営コンサルティングを仕事とする人間として、そして何よりも一人の人間として考えるべき課題は尽きない。

今回の東北地方に降りかかった災難は、地震、津波に加えて原発事故の三重苦と言われている。そして今は、これらに加えて日本の国債暴落リスクの四重苦になる危険性があると警告が発せられている。災害による産業の縮退やかさむ復興費用などのために、政府がこのまま無策を続けると国債暴落までの猶予期間は2~3年と言われる。今回の大震災の影響の広さと大きさに改めて驚かされる。

被災地の復旧を図るだけでも膨大な時間と費用がかかるが、更に復興させるためにはそれ以上の資源に加え、意思と知恵が必要だ。いや、街ごと流されたような被災地については、文字通りの意味で復旧はないかも知れない。全く新しい街に生まれ変わることが期待されるし、是非そのようにしなければならないだろう。

今は東北地方や東日本だけではなく、日本中が、全ての日本人が、いや世界も含めて、今回の大震災や福島原発事故の処理を粛々と進めつつ、同時にその教訓を将来に活かし、将来を創っていける知恵に昇華させることが是非とも必要だ。日本の失われた20年は、本当に20年で終わりにしなければならない。

私自身も、このブログで身近なテーマと関連付けていろいろと考えてみたいと思う。危機管理等におけるリーダーシップの問題、何か事を為そうとする時の情報の収集と理解の問題、日本人の文化的特質の問題等々、次回より一つづつ取り上げて考察してみるつもりだ。

ヴィブランド・コンサルティング
代表取締役 澤田康伸