恐縮ですが、このことを再生の当事者の方が気付いて欲しいです。何とか金融支援を継続いただければそれで大丈夫という訳ではないです。

支援継続が決まったと言っても経営が安定したり、今後大丈夫だということではないです。

延命策ではなく抜本的な改革・再生を考えなくてはいけないような気がします。今ほんの少し、息を付いたとしてもまた同様のことが起こるのであれば再生できていないということです。

実際には、この繰り返しが多いです。最初から抜本的な改革を行っていれば良いのですが、なるべく痛みを伴わない程度に収めたいと思い、できないでそのままというのが多いです。

どうしても大きな改革ではなく、治療程度で終わらせたい。危機的な状況が来たらその時に考えると言った対処療法的な対応が気になります。

二回目、三回目の危機は、今のように何とかなるという状況ではなく、もっとたいへんなことになる可能性が高いです。

再生局面では、早めに手を打った方が、後々楽になります。わかっていても情がからみできないと言うこともあると思いますが、トップが早めに決断されることをおすすめいたします。

それと延命策では、社員が危機感を持ちません。まぁ何とかなるだろうとか、うちの会社が潰れる訳はないと勝手に判断されます。そうなると余計に再生は難しくなります。

危機感のない社員から再生は望めません。逆にこの意識レベルの低下が再生をより難しくさせます。何とか今のままで乗り切りたい、今以上に仕事をしたくないという雰囲気が社内にあると、ちょっと危険です。

だから、意識を変えるためにも延命策ではなく、抜本的な改革に着手することが良いのではと思います。

何度議論をしても溝は埋まりません。今までの甘えた体質がそうさせているのだと思います。気付いた時には手遅れということがないように、早めの施術が必要です。

少しでも経営がおかしいと気付いた時に、周りの専門家に診てもらうことです。延命策で乗り切れるような甘い対策では、荒波をくぐり抜けて行くことが難しいです。

数年に1回、大きな改革を意図的に行っている企業が、業績を伸ばし、生き残っているような気がします。

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