責任は誰?
本人?
あるいは、会社?上司?

企業研修でお話をさせていただいた時にふっと感じたことをそのまま書かせていただきます。現場の話や売り方の話、販促やPOPの話をさせていただくと、
共通項なので会話が弾みます。どんどんアイデアが出てきます。

しかし・・・計数の話、損益計算書・貸借対照表の話をし出すとうつむかれます。下を向いたまま頭を上げなくなります。

これは本人の責任ではないと思います。そういった教育をしてこなかった会社の責任です。

売るための勉強会はするが、会社としての常識や企業人としての常識は教えない、自分で習得しなさいというのはどうかなぁと思います。

一度社内で「BSって何を表しますか?PLって何ですか?」と聞いてみて下さい。今まで一度も決算書を見たことがない人もおられます。自社の決算書だけでなく、世の中に存在する決算書を見たことがないとおっしゃいます。そういう機会や必要性がなかったからでしょう。

幹部の方は、当然ご存知です。どこで勉強されたのか、深い知識を持っておられます。ところが社員が何も知らないという状況を御存じなのでしょうか?
そんな勉強会をするなら、売上や利益が上がることして欲しいと思っておられるのでしょうか?

目先の売上が一番大事なのはわかりますが、全く教えていないというのは問題です。年間の教育計画の中に折り込むか、上司が直接時間がある時に教えることが大切だと思います。

会社としては、BS、PLを知らないビジネスマンを作らないことです。このようなことを知識として持つことが、次の成長につながります。教えることが無駄な投資だとは思わないことです。

また、昇進・昇格の試験内容に簡単なものを入れてはどうでしょうか?
意識して勉強しようとしないと身に付かないものです。

成長が頭打ちになっている人はおそらく、目先の業績ばかり追いかけているからではと思います。あらゆることを知って幅を広げないと良い仕事はできないと言われます。

早急に勉強会の開催を検討して下さい。業務時間外でOK!
テキストは、古本屋さんで数十円で買ってくれば、大きな投資にはなりません。

人は大きく育ててあげて下さい。それが会社の使命です。