店をオープンしたとしても3年間は順調に計画通りに、数字が上がって行きます。しかし、3年を過ぎると売上が徐々に下がって行きます。

オープンして3年後には何らかの改革や投資が必要になってきます。何もせずにそのまま営業を続けると、業績は下がる一方です。オープン景気に浮かれていては継続して利益を出すという事業本来の目的を達成できなくなります。

どうしてもオープンさせることが先になり、3年後のことまで考えれないというのが実情のようです。

オープンに際して投資した金額がすべてではないです。利益をプールして再投資に回して行かないと、お客様を引き付けることができません。

オープンさえすれば何とか・・・という時代ではないです。
上手くいくかどうかはわかりませんが、事業をスタートする段階から、3年ごとの再投資を検討した計画にしておくべきです。減価償却費が減って行く分だけ決算上黒字化するだろうでは寂しいです。

オープン景気はどこでもあります。逆に3年後のことを考えて再投資される方は少ないです。

オープンに際しての経営計画書は皆さん作られます。2年目以降の数値は、とりあえずという数字です。やってみないとわからないから・・・

ところが今苦戦されている方は皆、再投資の概念がないです。利益が出るとすべてが儲け、日銭商売のようになっています。

事業で大事なのは、この再投資を繰り返すことができるか否かです。
素晴らしい経営者の方は、実はこの投資の話をよくされます。「うちの売上規模、利益高、借入高ならどれくらいの投資が妥当ですか?」とお聞きになられます。

決して経営戦略やマーケティングではないのです。
投資が事業継続の命です。投資できなくなった瞬間、業績を落として行くことなります。

少なくて良いので、投資計画を立てること。
今だけでなく3年後、5年後のあり方を考えること。

投資という視点から経営を見ることも大切なような気がします。