これって変えようと思ってもなかなか変わらないものです。
理由は体質になっているからです。

原価は下げようと思えば、仕入れなど見直すことができます。
一方、経費率はなかなか削ることができません。

例えば、決算書の中の人件費と減価償却費以外の諸経費の項目について、各々毎月1万円ずつカットできないかと検討されてみてはいかがでしょうか?

部門別損益計算書が毎月出ていることが前提となりますが、そういう見方でもしないと、現状の経費は絶対にかかるものだと判断しがちです。それでは分岐点が下がりません。

雑巾を絞るように総勘定元帳を横に置きながら一つ一つ見直すことをおすすめいたします。

これだけは必要なんだと誰が決めたのでしょうか?
そこを変えない限り、経費率は下がりません。
それと経費を削減したからと言って、即業績が下がるとも思えません。

当たり前だと思っていた部分にメスを入れないと意味がないです。
それに人件費にはあまり手を付けたくないと思います。それだったら、その他の諸経費の見直しをすべきです。

今、景気が悪くて良いチャンスです。景気の良い時には経費削減なんて誰も考えません。

不景気は、経費見直しのチャンスだと思われてはいかがでしょうか?

経理担当者の方と現場の最高責任者の方と一緒に、総勘定元帳を引っ張り出して、少しでも削れるものはないか見直しを図って下さい。

その時に、会社の体質が現れます。どなたが一番厳しい意見を言うか、誰が一番甘いか?

実は、現場責任者の甘い見込み以上に、トップが甘い意思決定をしている場合の方が多い時があります。だから利益が出ないのです。

おそらくですが、中小企業の場合は、経理担当者の方が一番シビアです。
でも理想は、社長が一番厳しくあって欲しいです。そういう会社は利益を出されています。

毎月、各経費項目ごとに1万円ずつ削る努力されてみませんか?
数字で目標を掲げると目安になります。
是非、今日から始められて下さい。