僕のところでは、毎週月曜日は無料の相談日になっています。
だから、ほんと様々な相談があります。


病院でいうなれば、救命救急センターのようなもの。
ビジネスだけではなく、離婚問題や、相続、また恋愛相談もありました。
すべてに対してお応えできる訳でもなく、僕から弁護士や
行政書士の先生を御紹介したりもしていますが、僕サイドでは、
必ず悩みを問題へと変えています。


それは、悩みとは過去と現在とを行ったり、来たりしています。
この段階では、永遠に解決は無く、悩みはますます増幅します。


一旦、論理的に整理をして、悩みを要素分解しますと、
個別に解決できるようになるのです。この世で起こったことは
如何なる問題であろうとも、必ず解決できるのですから、
ただ、解決できる形に変えてあげる必要があるのです。


今週は、起業して7年位の会社の社長さん、役員さんが御相談に来られました。
今後の企業としての方向性とそれに向けての構造化に悩んでおられました。
丁度その頃ですね、創業7年位経てば、そこそこ事業も安定してくる頃でしょうし、
また、次々に新たな問題が噴出してくる時期でもあります。一番はやはり、
人の問題でしょう。


また、今後の企業としてもポジショニングであったり、
差別化もそうですよね。あとはドメインの再設定も当然必要に
なってきます。



この時期、ある程度のマーケットシェア率が取れているのであれば、
安全性や利益率、持続可能性、拡大可能性、成長性が飛躍的に
向上しますが、反対に設備投資費や取引先の検討なども
行わなければならない。取引先を分散してリスクヘッジを計るのか、
もしくは大手に集中するのか?
今後の企業の成否を分ける大きな意思決定が必要になってきます。


僕は中小企業に対して一貫して同じことを言っています。
規模と範囲の経済は一部の大企業にコスト優位性を与えている。
顧客の価格弾力性の高いマーケットでは大企業はコスト優位の
一部を販売価格を下げることで顧客に還元できるが、中小企業では、
そこまでコストを睨み続けることはできないだろう。
ましてあ、商品がコモディティ化すれば、価格による競争になってしまう。
そうなれば、中小企業にとっては、最早、ビジネスではなくなってしまうだろう。



今回の御相談もそのあたりを踏まえて、今後、
小さなマーケットで早くて、強くて、賢い会社に
なろうと組織改革から始めることを御提案しました。
中小企業としては、人で勝負しなければならない。
その為には人が育つ環境を創る必要があります。
環境とマインドがセットされてはじめて人は育つのです。