観光立国基本法が平成19年に施行されて、はや6年。
その効果はと言えば、甚だ疑問が残ります。

観光全体で見た場合の大きな問題は、中国の個人観光ビザの一般化。
緩和はされたものの、年収制限は未だ残っています。
これが撤廃されていれば、現在の状態は大きく変わっていたことでしょう。

とは言うものの、受け入れ側にも大きな問題があります。

世界的に見た場合、観光、特に滞在型旅行業は自動車産業より市場規模が大きいのです。
それだけ大きな産業ゆえに競争も激しく、ITやWebと世界の観光業は着実に進化しています。

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ところが日本の場合、外国人観光客を受け入れて満足させるような観光のイノベーションに知恵もお金もかけてきませんでした。

実際、どこの観光地に行っても、30~40年前のコンセプトとほとんど変わりません。
箱根に行っても、熱海、指宿に行っても、代わり映えのしない看板や土産物店など寂れた観光施設が目立ちます。

後は、基本パッケージが「1泊2食付」であること。
旅館とホテルは業態がいささか異なるので同列にはできませんが、外国人にとって
この形態は受け入れにくいのです。

何より問題なのは、誰を受け入れたいのかというマーケティング自体ができていないことです。
顧客をセグメンテーションしたパッケージが出来ていないのです。
これは国内の日本人を対象に見た場合にしても、海外のお客を対象に見た場合にしても同じ状況です。

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テーラーメードな部分は残しつつ、外国人、日本人に関わらず、
「自分だけの日本(観光地)」を発見できる仕掛けを作ることが大切です。

あなたのホテルや旅館は、本当のマーケティングが出来ていますか?

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