今月17日より28日迄、深圳と大連に旅行して来ましたので、2回に分けて印象を報告致しましょう。先ず両地に共通して感じたのは、“ダラカン”との印象です。勿論素晴らしいと感じた点もありますが、先ずは“ダラカン”即ち社会全般が弛緩して緊張感を無くして、モラルがより一層低下しているのではないかと見られた諸点を紹介しましょう。具体的現象として:
1、 トイレの故障が放置されている現象は以前からあったが、遂に空港のトイレまで故障していたり、街のセンター的な十字路の地下通路のエスカレーターの半分が故障していたり、道路特に歩道の破損個所が大幅に増加しており数え切れない程である。聞くとこれらの補修作業は、新設工事と比べで余り収益が良くないからだと言う人もいた。
2、 空港ビルの規模は益々大型化しているが、昔の悪習である顧客に長い行列を作らせて待たせる現象が復活している。特に安全検査の通路は1/3程度しか使用していなく、従って係員も1/3しか居ない状があった。
3、 住宅周辺の通路は無秩序な駐車場となっており、街中の道路沿いでの駐車も多く、駐車可能との指定個所への駐車は少な過ぎる。日本ではほとんどあり得ない現象だが、知人は狭い国土の日本でどうして駐車場が確保出来るのかと不思議がっていた。要は官民共に努力不足であることに気づいていない。もっとひどいのは、ゴミの分別処理である。団地の中には分類処理の要領を漫画的スケッチなどの説明板が沢山あり、分類推進管理事務所まであるが、誰も守らない様に見えた。
 次に深圳で特に感じた諸点を紹介します。
1965年の初訪中以来7年余りは中国との出入は香港経由でしたが、今回知人の奨めで香港の沙田にも日帰りで行き、境界線である深圳河に架かる橋が保存されているのを懐かしく眺めました。と言うのは昔この橋を自分のスーツケースは自分で運びながら渡ったものでした。暑い日は汗だくになった次第。新宿か東京駅で乗り換えるが如く大勢の人達が出入りしていましたが、大量買い付けグループには遭遇しませんでした。中国人の出入りは身分証明書を見せるだけでしたが、外国人はその都度出境カード、入境カードの提出が必要でした。尚沙田には大きなショッピングモールがあっただけで、私には特別な感慨は湧きませんでした。品揃えや店構え等深圳と大差なく、日本とも類似している様に見えましたが、外国品の価格は深圳より相当安いようです。尚若い中国人女性客が多いのが特徴だったと思われます。その他深圳の印象は:
①  大連やその他の中国都市より相当生活レベルが高い印象です。境界線の羅湖までは地下鉄ですが(居住したのは市街地の西寄りの宝安区で空港に近い住宅街)、地下鉄内の乗客は圧倒的に若者が多く、7-8割はスマホを操作しており日本の電車内と同様で女性は南国の為暑いので、過半数は膝上25-30センチのショートパンツでした。尚何度もタクシーを利用しましたが、知人がスマホで呼ぶと適時適所で乗車でき支払いもスマホで行われ、その普及度に驚いた次第です。
②  居住したのはマンション内の知人宅ですが、周辺は元々海で埋立地だと言うことですが、北方では見られない広々とした道路と緑滴る街路樹や公園、時には15㎞も歩いてしまった日もありました。素晴らしい図書館との出会い等もあり、2-3日中に続きとして報告致します。  2015-10-31記


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