仕事場で7年くらい使っているレーザー複合機が壊れた。ブラザーのMFC-8820JNという機械だ。ランニングコストが安く,故障もなくとても良い機械だったが,ここ1月ほど調子が悪かった。「フューザーカバーエラー」という表示が出て,コピーもパソコンからのプリントも出来ないのだ。サービスセンターに電話したところ,一応の掃除箇所の説明を受けたが,製造終了後時間が経っているので補修部品もないとのことだった。
 そんなことで,新しい機械を注文した。同じブラザーのブランドである。壊れた機械と同じブランドとは,ユーザーである自分を客観視すれば,壊れても満足していたということである。換言すれば,壊れるまで使ったということだ。自分としては,他のブランドを探索する暇がなかったのだが,ロイヤルカスタマーの行動として見れば興味深い。
 昨日新しい機械が届いた。早速壊れた機械を撤去して,新しい機械を据え付けた。撤去した旧機の始末を考えた。分解して,ごみとして出せるものはごみとして出すのが良いだろうと考えた。ついでに,故障箇所だったフューザーとやらをこの目で確かめることにした。機械の分解には存外時間が掛かった。ねじを外すと,プラスチック製の部品がどんどん取れて行く。そして,ついに「フューザーカバーエラー」の原因を見ることとなった。
 小さな部品である。黒い電極が,トナーに熱を掛けて紙にくっつける定着器(フューザー)のローラーに触れ,定着器の蓋が閉じていることを確認するようになっているようだ。この電極がすり減って,エラー表示に至ったようだ。この部品があれば,レーザー複合機はもう少し使えたのだろうか。おそらく,他の部品も寿命を迎えているのだろう。切りの良いところで廃棄するのが正解だろう。
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