永遠に小さくするという意味ではないです。一旦小さく整えて再出発するという意味です。

ところが、大きくするのが得意な方は世の中にたくさんおられますが、小さくするのが得意な方は少ないです。

小さくすると言っても売上を縮小させるというだけでは当然利益が出ません。小さくしながら利益が出る状態を作って行く必要があります。

何でも大きくすればメリットが発生し利益が出るという構造ではなくなってきています。例えば、大量仕入れすることによって原価が下がるだろうと思っていても資材そのものの原価が上がった場合、規模が大きいところほどダメージは大きくなります。デフレ傾向が続くなら良いですが、反転してインフレ傾向になった瞬間、利益が出づらくなります。

大きくすることによってあらゆるメリットが享受できるという時代ではなくなっているような気がします。今一番大切なのは、身の丈に合った経営に戻すことです。

無理に拡大し過ぎたもの、大きくし過ぎたものを整える時期に来ているような気がします。

しかし、小さくするとか縮小するのは嫌だというお考えの方も多いと思います。小さくするとか縮小するというのは、会社や自分が負けているように思えるからのようです。でも小さくすることは別に恥ずべきことではなく、逆に経営者としては素晴らしいことです。

それと小さく整える場合、タイミングが大事です。ここぞという時に上手く縮小することです。

消費マインドは、しばらく冷え込みそうです。小さくすることを社内の問題にするのがどうしても嫌だと思われるなら、今がチャンスです。外部環境が大きく変化していますので、第三者の方から見ても理解されやすい状況です。

これからは、小さくすることもできる会社が伸びるような気がします。経営者としても一旦撤退縮小ということができないと、負の財産を増やすだけになるかもしれません。

小さくすることができる方は、おそらくまた大きく飛躍されるのではないでしょうか?

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