業績が芳しくないので、一番優秀な方を配属されます。何とか業績を回復して欲しいという思いと人選からそうなさるのだと思います。無事回復すれば良いですが、想定した通りにいかない場合もあります。

一番優秀な人を貼り付けたとしても回復が難しい場合があります。そうなると、
今度は配属された方にも責任感がありますので、もう少し時間を下さいとお願いされます。それが何回か繰り返され、1月・2月・3月と経って行きます。

どこかで会社が見切りをつけてあげないと、折角、今まで貢献してくれた方を潰してしまう可能性があります。また、責任感の強い方は、自分の責任で立て直しが出来なかったと思われ、辞表を出されることもあります。

決してその方の能力が足りなかった訳ではなく、様々な要因で立て直しが難しかっただけだと思います。後から社長が言葉でフォローしても取り返しがつかないこともあります。

だから立て直しで優秀な人を配属される場合は、目標の数値を明確にし、期限をあらかじめ切っておくことです。特にこの期限が大事です。

立て直しには半年や1年かかるだろうと思っていますと、配属された方のストレスが貯まる一方です。自分の中で抱え込んでしまい、出口が見つからなくなります。

できれば1カ月で判断されてはどうでしょうか?最初から1カ月間、一所懸命頑張ってみていただき、内実はどうなのか報告をして欲しい旨を伝え、極度の無理はしないように伝えた方が良いような気がします。

企業はすべて人材です。素晴らしい人材を会社が潰すようなことをしていては損失は大きいはずです。優秀な方を同じレベルまで育てるにはどれくらいかかるでしょうか?

外部環境が厳し過ぎる場合もあります。立地や店舗面積で負けている場合もあります。どんなことがあっても数字を上げるんだという根性論は通じなくなっています。

店を潰す以上に、優秀な店長を潰さないことです。不振店に目が行き過ぎると、会社全体の経営数値が悪くなって行くこともあります。

売上が伸ばせそうな店をさらに伸ばすのか、不振店を少しでも回復させるのか悩むところだと思います。でも大事なのは、優秀な人材の流出だけは避けたいところです。

優秀な店長を貼り付けても売上が上がらないのは、根本的に何か売上が上がらない理由があるのだと思います。その根本原因の除去をしない限り売上の回復は難しいような気がします。

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