チームワークの定義はなかなか難しいものがあります。目に見えないものなので評価も難しいです。チームワークが取れているという場合、どのような状態を言うのでしょうか?

でも各社訪問させていただきますと、「うちはチームワークが取れていないと皆さんおっしゃいます。」しかし、そのチームワークが一体何を指しているのかは、頭の中で何となく思っていることであり、何ができていないのか、何が足らないのかは、はっきりとは見えていないことがあります。

チームワークという言葉を使う場合、誰にでも理解できるような言葉に置き換える必要があると思います。

例えば、チームワークとは、会社の方向性を理解することではと思います。会社の方向性を理解せずに皆がバラバラに行動していたのでは業績は上がりません。積極的に営業をかけるにしても会社の方向性を理解した上で動くことが大切です。

仲が良いとか、社内に問題が起きていないことがチームワークが取れているとは言わないと思います。ビジネスの社会では、そのようなことよりも会社の方向性を理解し、逸脱した行動を取らないことの方が大切です。一つの方向に向かって業績を上げることに邁進する。そのような姿が理想ではと思います。

ところが会社の方向性については、皆わかっているだろうということで、あえて説明しない場合があります。会議や朝礼などで話をしていると経営幹部の方は思っておられますが、社員にはどうも上手く伝わっていないようです。

だから、「会社の方向性がわからない」という不平不満が出てきます。書面で説明しないと理解してもらえないかもしれません。でもこのことが深刻な問題でもあります。

いつも言いているのになぁ、聞いていないのかなぁと社長が頭をかしげても、伝わっていないのなら方法を考える必要があります。

常に会社の方針や方向性を示しながら会議を行う、商品開発を行う、顧客開拓を行うことです。

それと自社ではやってはいけないことを明確にすることです。そうすると意外とわかりやすいです。

チームワークの向上は、うちの会社はどんな会社なのか、それを理解することから始められてはと思います。

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