本人はやる気満々で入ってきます。自分の力で会社を変えてやろうと意気込んでおられています。過去に素晴らしい経歴をお持ちであったり、自分の能力に自信のある方ほど危険です。実際このような方が成功した例はないです。

悪い方向へ進むと暴走と思われるかもしれません。要注意して他の従業員の方と接しないといけません。

理想は、1年間黙って、会社の状況をじっくり見て、自分が意見を言わなければならない時のみ意見を言うのがベストだと思います。

目に付く点は色々あると思いますが、それを一つ一つ現場にぶつけたり改善・改革をしようと思っても無理があります。

功を焦らいないこと。今までやってきてなかったことに着手して成果を上げようとしたり、能力が発揮できていなかった人を登用して人材の育成・活用をしようと思ってみてもなかなか上手く行くものではないです。

俺がやれば大丈夫だ!任しておいて下さい。という気持ちはわかりますが、皆それで失敗されています。

どんな高い役職をいただいたとしても少なくとも1年間は黙って見ているくらいの姿勢が欲しいです。逆に社員からアドバイスを求められた時のみ答えれば、それで十分です。

俺の力で会社を変えてやるんだと意気込んだところで、変わる訳はないです。会社はトップの意向の元に運営されています。どんなに能力の高い人が、改革を行おうとしても大きな壁があります。

会社側もこのような能力の高い人が潰れてしまわないように配慮することが大切だと思います。

本人のプライドを傷つけるかもしれませんが、「1年間は黙って悪いところはどこなのか見てて下さい。それを1年後レポートにまとめていただけませんか?
その後、具体的に改善・改革に着手したいと思いますので協力よろしくお願いします。」というのが良いと思います。

それと過去の経歴以上のことをやろうとされる場合も気を付けて下さい。かなり気負っているのが外からわかります。誰も止めれなくなったら、会社はおかしくなります。

その方の能力を発揮してもらうために来ていただいている訳ですから、仕事をしていただく前に、十分お話をされることが大事だと思います。

出向・転籍者の能力を上手に発揮しているかどうかも会社の力を計る一つの指標のような気がします。

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