会社としては、社員の方に永く勤めていただくことが、ローコスト経営につながります。募集採用費や教育費を抑えることができるからです。また、単に永く勤めていただくだけでなく、採用してからも良い人材となり将来の幹部候補性や管理職候補の方が欲しいと思っておられます。欠員募集のような数合わせの募集採用ではなくなっています。だから面接官の目も厳しくなっているのが事実です。企業も業績が厳しいため優秀な人だけを採用しようというふうに変わってきています。

では、どのような人が目に留まるのか?質問してみたくなるような人はどのような人なのか?を考えてみましょう。

学生時代というのは、会社としては余り高く評価はしていません。卒業される学校の名前に対しては評価されていますが、学生さん本人に対してはかなり厳しい評価です。悪く言えば、遊んでいたのではと思っておられるくらいです。

でもそれを覆すことができるのが、アルバイト体験です。アルバイト体験は社会を勉強するには、最適な方法です。ただし、アルバイトをしていましただけでは伝わりません。どのようなアルバイト経験をして、何を学んだか、そこで自分はどう変わったのかを表現しないといけません。

また面接官の視点で見ると、
・組織の中で生きて行けるか?
・協調性はあるか?
・どういう経験をした人で社会の中で耐えて行けるかどうか?
・鍛えると伸びそうか?
・あるいは自分の会社の社風に合いそうかどうか?
・どんなことがあっても3年間は頑張ってくれそうか?
というところを見られます。

だからこそアルバイト経験を語りながら、受験勉強以外に夢中になって頑張った経験やつらいことを耐える忍耐力のあるところを語って下さい。社会経験とまでは行きませんが、責任感ある行動・言動がアルバイトを通じて少しずつわかってきたこと、社会の厳しさを肌で感じ取ったことを素直に話されてはと思います。

苦労したこと、失敗したこと、悩んだことから何を学んだか、そこからどうしようと思ったかが大事です。また、自分が社員だったら、店長だったらどのような行動を取ったかも考えて下さい。この考えて行動できる人を社会では優秀な人と言います。

採用面接者の方は、考えてどのような結論が導き出されたのか、そのプロセスを聞きたいと思われています。そのプロセスこそがあなたの評価です。結果や成果は、まだまだ後からで大丈夫です。社会人1年生にそのようなことを期待していません。結論に至ったプロセスを簡潔にまとめて、そこから社会に出てどう活かしたいのかを語って下さい。

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