私の仕事で言えば決算書の入力。誰にでもできる仕事です。他人に任せても差異のない仕事です。でもこれだけは、誰にも譲りません。自分でコツコツとエクセルに入力しています。

理由は、自分で入力をしていると、自然と分析ができるようになり、数字を覚えるからです。いろんな企業様の数字を見ていると、何がどれくらい多いのか、少ないのか見えてきます。

どんな業務、仕事でも同じだと思います。別に自分でしなくても良い仕事なのですが、必ず自分でチェック確認しながら行う基礎的なものがあると思います。

単純作業はすべて部下や人任せにすると、今度は自分の成長を止めてしまうことになります。

能力というのは単純作業をさせればわかるという方もおられます。頭で考えて仕事をする場合、評価が難しいです。評価の基準が違えば、答えも自ずと変わってくるからです。ところが単純作業は、ずべて同じ目的、同じ方向性で答えもほぼ同じのはずです。

仕事の進め方や答えの出し方、出来上がったものの状態など他人と比較することが可能です。手を抜かず、きっちりと仕上げているかどうかは、見ればわかると思います。

他人に見られていなくても自分に厳しく、丁寧に仕事をしているかどうか、それが大事です。

人にやってもらうのは簡単です。それでは、自分の成長を止めてしまいます。逆に自分の成長を止めないように、この仕事をするからには、絶対にこれだけは自分でやろうと思うものを決めることです。

おそらくそれが見つかれば、プロの仕事をされていると思います。プロの方を見ていますと、意外と頑固でプライドを持っておられます。簡単には譲らないものを何かしら持っておられます。

またプロは道具を大切にされます。飲食店の場合ですと、包丁の研ぎを人に任せたりはしません。毎日、開店前、閉店前に必ず研がれます。

皮靴、毎日磨いていますか?
自分の大事なパソコン、毎日ウェットティッシュとエアスプレーで綺麗にしていますか?

他人が直接見たり、チェックしないものを自主的にどれだけ大事にしているかでその方の仕事ぶりがわかると言われます。

プロを目指すなら単純作業にこそ魂を入れて臨むべきだと思います。皆さんその積み重ねの結果、プロになられています。

それができるようになると細部にまで心配りができるからです。決して、単純作業をなめてかからにようにして下さい。

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