いろんな経費を圧縮、削減します。教育費もその対象です。でも教育費までカットするとどうなるでしょうか?

もう社内で黙々と作業をこなすだけになります。従業員の成長はそこでストップです。外部からの情報が入らなくなり、個々人の成長は、業務スキルのアップしか期待できなくなります。

従業員の成長が止まった瞬間、業績は悪化します。

教育に費用をかけれないのなら、社内教育に力を入れるべきです。実質、キャッシュアウトしない形でできる範囲のことを考えないといけません。

企業再生の局面にある企業が苦戦する理由もここにあるような気がします。再生、再生と気ばかりあせり、数字しか見なくなる傾向が強いです。経費を圧縮し、損益分岐点を下げたとしてもその再生は一過性のものに過ぎません。これから軌道に乗るような再生を志すべきではと思います。

逆に、今まで教育に関して時間と費用を積極的にかけてこなかったために事業として苦戦してきたのかもしれません。そのような企業は、教育体系がないです。教育は上司任せになっています。

だから今後どのように教育を行っていくのか、それも考えないといけないと思います。教育を現場や上司に任せっ切りの状態では、苦戦は続くと思われます。

予算がないから教育できないということはないです。それは外部研修の問題であって、社内ならいくらでもできるはずです。

成長するためには教育は欠かせません。個々人の成長を促すような仕組みや制度が欲しいです。

例えば、毎週、決まった時間に教育訓練を行っているでしょうか?社員が講師となっていろんな勉強会を開催すれば良いと思います。できれば社長が先陣を切って講師をされてはいかがでしょうか?

会社として何も教えないというのでは、個人の能力とやる気に委ねるしかないです。特に再生局面で自分でモチベーションを高めてやる気を出して下さいと言っても無理があると思います。

会社が今後どういう方向性を考え、どのようなことを行っていくのか、今までと違うところを見せないといけません。その一つが教育です。これを疎かにすると企業は衰退します。

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