業績と言えば売上。売上をまず見ると思います。
しかし、一番ブレるのが売上です。想定した数値にぴったりということはあまりないと思います。

理想は目標数値の上下10%以内です。でもこの範囲でも目標に合わせるのはたいへんです。

ところが実際の経営で一番大事なのは、粗利です。売上が達成できていても粗利が想定どおり達成できていないと意味がないです。

企業が業績を伸ばしているかどうかは、売上の伸びではなく、想定した粗利をきっちりと出しているかどうかです。

売上だけを基準に目標を立てている時代ではないと思います。粗利は後から付いてくるとか、余計に売上をやればカバーできると言った安易な発想は止めた方が良いです。

企業の状況を表す指標はやはり粗利です。粗利をしっかりと出している会社は、業績が安定化します。業界動向や世の中の景気が良くなれば、その分利益額も上がってきます。

逆に、粗利率が低下傾向にある会社危険です。どんなに売上を伸ばしても粗利が下がっていると、徐々に業績は悪化してきます。粗利が下がっている原因を突き止め、最低粗利を確保しないといけません。

粗利は、ある商品やサービスだけの問題というよりも会社の体質に問題があります。付き詰めて原因を究明しない、安易な判断で対策を講じないといったことが起こっているようです。

売上よりも粗利を基準とした経営に軸を変えるべきです。もう少し厳密に言いますと経常利益を基準とした経営に変換することが大切です。

また粗利を出そうと思えば、社内で原価についての勉強会などを開催して、浸透させる必要があります。掛け声だけでは粗利は上がりません。

意識して下さいね。でもだめです。教えることです。会社の方針を明確に伝えることです。

日々の業務の忙しさの中に埋没しそうですが、粗利は会議が開催されるごとに厳しくチェックしないと甘くなります。

業績判断は、粗利率が上がっているかどうか?
そこに着目した企業が、業績を伸ばしそうな気がします。

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