どの企業も企画が当たらないと言って悩んでおられます。ところが当たりハズレで判断するだけでなく、利益が出ているのかどうかで判断することも大事だと思います。

前回赤字なのにそのまま実施するというのは良くないです。どこかで線引きが必要です。

まず、昨年度・前回の反省。止めるものを先に決めることが大事です。なぁなぁでやるのが一番良くないです。ノーチェックで判を押すというようなことがないようにすることです。

会社としては、赤字企画を止めるだけで、実は利益が出ます。社員のモチベーションを保つために、上がって来た企画は何とかやらせてあげたいでは会社は潰れます。そんな親心は経営上認められません。

そのためには厳格な基準を決める。
イレギュラーを作らない。
会社としてのルールを全員が守る。
ことです。これらのことを管理部門がしっかりと管理して行く仕組みが大切です。誰かに甘くなっているということがないように!それに社長案件が一番危険です。ほとんど赤字です。社長自らが律して欲しいです。

また、以下のことにも注意して下さい。
1.精緻な企画書を作ること。
2.少々の黒字だったら止める。
3.目的がはっきりしていること。
4.責任者が明確。
5.誰からの指示か?(会社、上司)
6.自信のないものは止める(とりあえず実施するでは危険!!)

この中で「少々の黒字だったら止める」というのは、柳の下に泥鰌が2匹居ることがないからです。前回、少々の黒字だったら、次回は企画を練り直さない限り、赤字です。

皆さん、実はこのことを繰り返し、赤字企画を作ってしまっています。ギリギリセーフは、次回赤字企画だと思った方が良いくらいです。

例えば、利益として100万円出すというような金額ベースでの目標が必要です。
赤字でなければOKなんだという社風は作らないことです。それが会社を危機的な状況へと導いて行きます。

今大事なのは、当たる企画を作る以上に、赤字企画を止めることです。このことを認識して担当者は考えないと、会社として利益が出ないことを理解して欲しいです。

社長からの依頼も昔は、「当たる企画を教えて下さい。」でしたが、今は、「赤字企画を上手に止めさせて下さい。」です。

社員は実施することに目が行っていますが、会社としては利益で判断することが大切だと思います。