女性客が多いから女性対象のメニューを作ってはどうか?
このような意見が頻繁に出てきます。それも現場経験がない方から出てきます。一見女性客が多いなら、女性の意見を聞いてメニュー化すれば当たるのではと思います。

しかし、現実的にはそうならないことが多いです。女性対策はかなり難しいです。一筋縄では行きません。

例えば、女性は1ヶ月に同じ店には行かないとも言われます。男性の場合、同じ店に座り、「いつもの下さい。」と言うといつも飲んでいるお酒とつまみがスッと出てきます。

飽きやすく、固定化しづらいのが女性客です。それに好みもまちまち。もし意見を聞こうものなら、ヒアリングした人数分の意見が出て来るでしょう。それにその意見は、店に対してこうしたら良いだろうという視点ではないです。自分がこうあって欲しいという意見です。真に受けるとたいへんなことになります。

また旅館業の場合、お客様は小さなハレの舞台としてお越しになられます。だから従業員の方に意見を聞いても目的や立場が完全に違います。従業員の方でも旅行好きの方なら良いですが、一般の従業員の方から意見を拾い上げてもお客様を満足させることができる意見が果たして出て来るかどうか?

女性の商品やサービスは女性から聞けば良いのではと思いがちですが、基準や対象者を明確にしてヒアリングを行わないと、すぐに社内の女性従業員に聞いてみようという安易な判断をされます。

しかし、現実的には収集が付かなかったり、当たらなかったことを何度も経験していますので注意されてはと思います。

決して女性の方の意見を否定的に言っているのではなく、希望要望が多くて、求める基準が高いということです。そのため意見をまとめて、実行に移すのがたいへんになります。また、その要求度に応えるだけのレベルに自社が到達していないということもあります。

女性の方に任せていると、自然と健康志向でヘルシーなものに走って行きます。
それが売れれば良いですが、それがなかなか・・・

女性の方からの意見だから大丈夫ではと思いがちですが、実際はわかりやすいシンプルなメニューほど売れます。

名物料理や人気メニューを作ることが大事であり、女性が企画したメニューが大事だということではないと思います。

企画していただく際にもシンプルで名物料理化できそうな食材で企画いただいくことです。

くれぐれも安易な判断はしないことです。それは過去の経験が証明しているように思います。