いろんな企業様へ訪問させていただいていますと、はっと気付くことがあります。

最初に訪問させていただいた際に、事業としての目標は何ですかとお聞きさせていただきます。その時、売上や年商ベースの答えは出てきますが、細部にわたって数値で目標を掲げられていないところがあります。

部ごとの数値目標もありません。目標がないということは、毎日一所懸命頑張るだけ。日銭商売をしているのと同じです。

組織や役職はあるのに、目標数値や方針がないというおかしなことになっています。調子の良かった時には、目標や方針がなくても稼いでおられたのでしょう。

業績が悪くなり出した瞬間、どこから手を付けて改革を行えば良いのか迷っておられるような感じです。

組織になった瞬間、小さな組織であっても目標と方針は必要です。それを明確にせず事業運営しようというほうがおかしいです。

業績不振の理由は、すべてこのことに集約されるのではないでしょうか?
部門ごとに数値目標を掲げていない会社では、個人の数値目標もありません。本当に真面目に一所懸命仕事をしているだけです。

しっかりと実現可能な目標数値を掲げ、そのためにどのような対策を打つのかそれを議論しないといけません。いくら法人だといってもやっていることは個人商店と同じでは改革は難しくなります。

目標はすべて数値に置き換える必要があります。そうしないと評価ができないからです。

一所懸命頑張っている会社が利益を出しているとは限りません。逆に一所懸命頑張っていない会社なんて今の時代ないと思います。

どう頑張れば利益が出て、社員の方も幸せになるのか、それを示す必要があります。社長の頭の中だけでわかっているというのは良くないです。

すべてを数値化!
誰が見ても儲かっているのかどうかがわかるようにすべきです。それと自分の担当している部署も儲かっているかどうか、そのためには部門別損益も出す必要があります。

経営はトップだけが知っている、幹部だけが知っているという状態から、全社員が知っている状態に変えないといけません。

日銭商売のような経営をされているところが苦戦されています。組織的運営は目標設定からです。社長の頭の中の数値データを是非、棚卸して下さい。