最初は、メモも取らない、反発だけ。
これが普通です。その状況をトップの方はご存知の上で、私に依頼されます。
内容は、ズバリ!社員教育です。

末端の社員までトップが教えることができない状況や組織の場合、依頼がきます。「武内さん、社員教育お願いします。ただし、うちは何も教育してこなかったのでびっくりされるかもしれませんが、よろしくお願いします。」
といった感じです。

どの企業も社員教育で悩んでおられます。一人一人の力が付けば業績なんてすぐ回復できるという自信をお持ちです。でもそれができないから外部へ委託されるのでしょう。

ではどうやって人を変えるか?まずは、すぐに変えよう、変えてやろうと思わないこと。期限は1年。1年後、仕事に対する姿勢が変わっていればよしとします。

最初は皆、否定的です。何が起こるのか疑心暗鬼です。
ところが1年経つと成長する人、変わる人というのは、見ているとわかります。何が違うかと言いますと、メモを積極的に取る癖付けが自然にできるようなる人です。

逆に1年経っても成長していない人は、メモを取らない人たちです。

板書をしたことを手帳に書いて下さいと指導させていただきます。常に手帳を携行して、気の付いたことはメモって下さいとお伝えします。その繰り返しです。

私も今はパソコンにダイレクト入力をしていますが、若い時は、何でも気の付いたことは必死で手帳に書き込んでいました。一人前になりたいなら、メモ癖を付けなさいと言われたことを愚直に守ることにしたからです。

特別変わったことをしなくても人は育ちます。手帳を見ながら仕事をしたり、スケジュールを組んだりできるようになると自然に育って行きます。

聞いたことをメモる。気付いたことを書き留める。考えたことを記入する。
その繰り返しです。

私はわかっているからメモを取らなくても良いと思っている方は、そこで成長が止まります。

1年もかけてメモを取る癖を付けさせるだけと思うかもしれませんが、人には変なプライドが必ずあり、素直に受け入れないものです。そのプライドがなくなり、素直になった瞬間、成長が始まります。