決められたことが守られないのには理由があります。それは罰則がないからです。悲しいことですが、それが現実です。

大人の世界なので、会社のルールは守って当たり前。上司から指摘される方が恥ずかしいくらいなのですが、守られません。

規則やルールはあってないようなものなのでしょうか?

これを守らないと給与から引きますよ、減俸しますよというくらい厳しくしないと守ってくれません。始末書も書けば良いというくらいにしか受け取っていないことが多いようです。

会社でルールがなくなればどうなるでしょうか?たいへんなことになってしまいます。当たり前のことが守られていないと管理監督に時間がかかります。これほど非効率なことはないです。

本人を呼び出して面談して指導しても明日からまた同じ。良い解決策は何かないですか?と相談があります。

業務面での相談よりも規則やルールを遵守できない部下指導で悩んでおられる管理職の方が多いです。

人事考課表や業績評価などには現れない、小さなことなのですが、それが今一番の悩み。どう指導すれば一人前の社会人になってくれるのか?

大手企業ではありえない話です。そのような人には仕事はまず行きません。自然と孤立して会社が面白くなくなり、辞めて行くのが普通です。

しかし、中小企業では元々人手が足りないため、ルールを守らない人でも手を借りたいくらいです。だから、どんなに業務態度が悪くても仕事が来ます。本人が反省し、理解する間もなく、またダラダラと仕事を始めることになります。

解決策として、罰則規定を明確に決めれば解決するでしょうか?

否。

規則で縛っても何ら解決しないと思います。

一番の理想は、そういう方に対しては社長が指導することです。直接厳しく指導して欲しいです。

それでも改善しようとしないのなら、退職勧奨も止むを得ないでしょう。

中小企業では、社長が規則であり、ルールです。罰則規定がないものは守らない会社にしたのは社長の責任です。

従業員に対して厳しく指導しないとこうなります。逆に中小企業では明文化された規則よりも社長の毎日の言葉が大切です。できるまで日々言い続けることが大事な仕事です。

上から順に厳しくしていくことが解決策になると思います。そんな小さなことは管理職に任せておけば良いと思わないで下さい。このことは社長にしかできない大切な業務です。