問題や課題を挙げて下さいと宿題を出させていただきます。その時の回答内容でその方の実力がわかります。

自分が今思っている問題や課題について書き綴ってあるのが普通だと思います。思いを用紙にぶつけている感じです。誰か今の現状を打破して欲しいと書いてあるような感じです。

ところが中に、これはというものがあります。
課題を挙げているだけでなく、その解決方法まで記載されているものです。ということは、後はどうやって実行に移すかだけです。
そう、答えはすでに見えているのです。

逆に、答えの見えていないものは書かれていません。その方にとっては答えのないものは課題でも問題でもないのでしょう。

答えのないものを議論してもなかなか出口が見つかりません。各々がある程度の答えを持って会議に望まないと、言いたいことを言い合う場になってしまいます。また意見が全く出ない会議も困ります。

問題や課題が見つかっている方は、その答えも自ずとわかっているはず。自分ならどう解決すれば良いのかその方策を書くことが大事です。そういう姿勢を皆が持てば、会社は変わると思います。

改革や変革は、従業員の意識次第です。
問題や課題の列挙では、解決しません。どう実行して行くか、そこが弱いために業績不振に陥っています。誰かがリーダーシップを取って、前に進めることです。そのためにも答えの書いてある課題を提出して欲しいです。

アンケートを取らせていただくと会社の現状がそのまま見えてきます。経営の数値ではなく、状況が手に取るようにわかります。また、心ある従業員の方の意見を取り上げ、実行できていないという現実もあります。

実践が一番難しいと言われます。だから会議には、アンケートの回答結果を誰が責任者でいつから始めるのかを決めます。それがないと意味のない議論を繰り返しているだけの会議になります。

やることを決めることです。日付と担当者を決めて・・・
答えを書いているアンケートを提出された方が納得するような結果にしたいです。

様々なアンケートを最近見ていて気付きました。
大事なのは課題や問題を見つけるのではなく、その答えを見つけ実践することだということです。

答えを見つける訓練をすることが、仕事ができる人になる近道のように思います。