売り手市場で買い手がいない。
できることなら、今の事業を止めて、売り先を見つけて欲しいという話が多くなっているようです。

今後さらに価格は急激に下落しそうな予感がします。
買う側としては少し待った方が、好条件の物件がどんどん出てきそうです。

逆に売る側はたいへんです。
皆、売りたいと思っているが売れない?

企業再生の場合、バイアウトやM&Aも一つの方策ですが、難しくなるかもしれません。

手持ち資産を売却して、現金化を図るのが痛みを伴わない一番良い方法なのですが、それが難しいとなると、本業の立て直しが急務となります。

ただし、本業で利益を出しても追い付かない債務がある場合、やはり資産の現金化は検討の余地ありです。

売り手は早めに・・・
買い手はもう少し待って見る・・・

不動産価格が下落すると、本当に本業に力を入れて出口を見つけないといけません。資産を何とかすれば大丈夫だろうという安易な考えは持たない方が良いと思います。

売り手も今の物件をそのまま売却するのではなく、ブラッシュアップして売ることが大切です。少しでも業績を上げて、欲しいと思わせる物件に変えることです。

何もせずに売りに出せば、価格は叩かれるだけです。
ブラッシュアップして価値あるものに変化しないといけません。

どうも今の不動産状況は、現金化が目的であり、価値を高めて利ザヤを稼ぐというような発想がないように思います。売れたら良いという考え方です。

実はこれが一番危険な発想です。おそらくこの状態では売却は難しいでしょう。

今を一所懸命頑張って、少しでも価値を高めて、売るのが惜しくなるくらいのものに変換することです。

不動産不況で大事なのは、ブラッシュアップと価値を高めること。
この2点を考えない限り、売れないと思います。