今、クライアント先で推進させていただいているものがあります。業種業界を問わず、原価意識を再チェックさせていただいています。

現場担当者が原価を知らないとか計算したことがないということがよくあります。会社から数値が出されていないのでわからないという答えもしばしば返ってきます。

あれっと思うのですが・・・

利益を出したり、儲けようと思うと原価の管理をしない限り利益は出ません。
それと想定した利益どおりでることもまずないです。業績の悪い時ほど、想定した利益額よりも低くなります。

その時大事なのは、いくら残ったか、後から数値を出して把握していたのでは想定通り行かないでしょう。

いくら残ったかを計算するのではなく、いくら使ったかを各業務ごとに日々チェックすることです。その意識を全従業員に持たせないと、原価意識は生まれてこないと言われます。

いくら経費を使っているのか、それを知りながら仕事をするのと、後で計算して数字を出すのとでは、利益が全然違ってきます。

企業規模が大きくなればなるほど、原価の0.1%が大きな額になります。無理して売上を上げるよりも原価を下げる方が大事です。

原価低減は、体質と意識付けです。
甘い経理体質が、みすみす利益を下げる結果になっています。
原価意識のない従業員が経費増につながります。

でも早急に着手しないと、赤字体質からの脱出は難しいです。
中小企業なら社長の一声で、改革を進めることは可能のはず。もう売上だけを追いかける経営では、難しくなっています。企業規模が少々縮小したとしても利益が出ていることが大事です。

いくら使ったか、業務ごと、月次ごと、部門ごとに社内で把握できる仕組みを作って下さい。

経営改革は、原価意識からです。
それが出来ていない会社に再生はないと思います。

良い一年にするためにも原価をシビアに管理することから始められてはいかがでしょうか?