給与カットが嫌なら、従業員自らが立ち上がり、経費カットを率先しよう。
最近、こんなことを会議で言っています。

今、売上を伸ばすのは非常に難しくなっています。景気が悪く、どの業界も苦戦中です。しかし、会社は売上が減ったからと言って潰れません。利益が出なくなった時、潰れるのです。

そうすると売上が上がらないのであれば、原価を下げるか経費を下げることが大事になってきます。実は、その対策の中に人件費の削減も当然含まれています。でも人件費に手を付けるのは一番後にしたいです。

それまでにやれることがあるはずです。企業再生の場合は特にそうです。人件費に手を付ける前に、原価削減計画、諸経費の削減計画を行うことが大前提です。

従業員の方から見ても自分の給与を守るためには、コストカットに協力することが大事なはずです。たった一人でコストカットを行っても効果は薄いです。会社一丸となって取り組むべきです。

売上の予算計画はあると思いますが、経費削減の計画や削減の進捗状況などはありますでしょうか?

経営幹部や総務からの目標数値や指示ではまだまだ弱いです。現場の従業員が自分の給与を守るために、何とか経費を削減してやろうというふうにならないと意味のある経費削減にはならないです。

何でも良いから経費を少しずつ削減していこうという雰囲気が大事です。原価意識を持ちだした瞬間、利益が出始めます。

経費削減は、会社の文化です。そういう癖が付いている会社は、特段アドバルーンを上げなくても普通に出来ています。

できていないからこそ経費削減策を自らの手で作る必要があります。
特に管理職の方は、自分の部や課、あるいは店の経費削減を真剣に取り組むべきです。

自分の給与は自分で守って欲しいです。コストカットは即、利益につながるのです。こんな効果的な処方箋はないです。

会議やミーティングでもこのことを伝えて下さい。

会社としては給与カットだけは手を付けたくないです。そのためにも全従業員の協力が必要です。こんな時期こそ、経費削減、原価意識の意味を植え付ける良いチャンスかもしれません。