リスクを取りたくない。だから企画を出さない?

自分から進んで企画を出す人が少なくなったと皆さん悩んでおられます。企画を出すと責任を取って実施しないといけないのでやらない。これでは会社は伸びません。

自分で成長の芽を摘んでいるようなものです。
「武内さん、どうしたらよいのでしょうかねぇ。」とご相談があります。

若者が企画を出さなくなった理由な何なのでしょうか?
本人の問題なのか?社風の問題なのか?教え方の問題なのか?
すべての問題がこの事実を内包していると思います。

企画が上がらなくなるとすべてトップダウンになってしまいます。そのような環境の方が仕事がしやすいと思われたらたいへんです。トップがすべてをこなすことはできません。伸びている企業ほど、若手社員からの企画が自然と出てきます。

「これ、私にやらせて下さい。」とひとこと言わせるような環境を作ることです。
杓子定規にやっても意味がないですが、毎月何らかの提案を出させることです。会社が良くなることであれば何でも良いです。考えて仕事をする癖を付けさせることが大事です。

日々の業務をこなしているだけでなく、会社にとってプラスになることを提案させることです。

企画を挙げない人は、役職を付けないとか昇給させないルールがあっても良いと思います。役職者に期待していることは、この企画部分です。おそらく良い企画を今後提案してくれるだろうということで役職が付いています。

まずは幹部や管理職の立場の者が毎月、がんがん企画を考えることです。まとめ役の方がそんなに企画を出されても困るというくらい、企画を出してみられてはいかがでしょうか?

企業の業績低迷と企画の提出は比例関係にあるようです。企画の数が少なくなると会社は停滞し出します。時流の変化に対応するためには、新しいことにチャレンジするしかないです。

そのためには、毎日アンテナを張って日々新しい情報が入って来るようにならないといけません。

企画が出ないのなら出世は望めません。実際、そのような世の中になっています。今の給料では結婚できませんと若手社員の方がおっしゃいますが、それ以前に自分の考え方と行動を変えないといけないように思います。

大きな変化もなく、在籍年数を重ねると給与が上がるということはもうないです。企画!企画!常に何かを考えて会社に提案する。責任を取れと言われたらどうしようなんて思ないことです。たかだか一つの提案の失敗で会社は潰れません。

後ろ向きな姿勢の社員が会社を潰すのです。
企業の成否は、この企画にあるように思います。企画会議、是非とも実施されて下さい!不振からの脱出はここにヒントが隠されているかもしれません。