入った瞬間の雰囲気。

声のトーン。
気遣い。
安心感。

すべてフロントでわかってしまいます。

施設をいじるとお金がかかります。
必要最低限の補修で凌ぐしかありません。
しかし、フロントの対応は上限がありません。それにお金もかかりません。
どうも今のホテルの業績を見てみますと、フロント力と比例しているような気がします。

ただ単に業務をこなしている状態のホテルではリピートはないでしょう。
いろんな他の施設への誘導も難しいのでは?

調査・診断の依頼で一番気になるのはフロントです。
客室もチェックさせていただきますが、必要最低限のレベルさえクリアしていれば、後は仕掛けの問題だけです。

しかし、フロントはすぐには変わりません。
長期的なプランの中で強化して行かなくてはなりません。
コストがかかるからと言って、パートさん・アルバイトさんに任しっきりとはいかないです。

コストをかけてでも心地よい対応ができるホテルにすべきです。

それと相対的に良いホテルは個人経営のホテルです。社長や女将さんが目が届くために心温かい対応になっています。逆に企業経営で支配人さんが守っているところは、どうしても弱くなります。

企業的な経営のところは、この支配人さんが、数字も見れて経営的な判断ができるくらいにならないとなかなか難しいでしょう。

経営と現場が分離している状態が一番危険です。
危機感の度合いが全然違うからです。

どうすれば、お客様がまたお越しいただけるか?
新規顧客を獲得すためにはどうすれば良いか?
を常に考え、実践していただける方が必要です。

予約台帳を見つめているだけでは、数字は増えません。

何をすべきなのか?自主的に理解し、動ける方が欲しいです。
そうなるとホテルもその方も幸せになるでしょう。

不景気な時ほど、企業の教育度が気になります。