できそうでできないのが、支出を抑えること。
支出を抑えるくらいなら売上を上げるという方もおられるかもしれませんが、それは二流の経営者らしいです。

売上を上げる以上に支出をどう抑えるかが鍵です。
経営者として成功するかどうかは、これで決まると教えてもらったことがあります。
行け行けドンドンではいつか詰まります。

それに行け行けドンドンのタイプの方は、経営者には向いていないとお聞きします。

経営とは売上を伸ばすだけでなく、どうやって入りと払いを調節するかです。
どちらに偏り過ぎても良くなく、バランスが大事です。

出るものを抑える目を持つことです。常に絞り過ぎず、絶えず絞り続けることです。出て行くものを抑える癖付けができていないと、景気が悪くなった瞬間、業績も悪化します。

今大事なのは、早急に販売管理費を10%削減することです。10%出来なくても努力目標に掲げると、いくらか削減できるのではないでしょうか?その際、一番手を付けたくないのが人件費です。人件費をカットしないためにも他の諸経費を削る努力をしないといけません。

これを経営者の判断でなさるか、社内プロジェクトチームを組んでやるか、企業によって意見が分かれると思います。

ただどの会社も同じですが、経費を削減すると満足のいく営業ができないという不満が出てきます。ある程度の売上を上げるには、ある程度の経費は必要だという考えの元に動かれています。

経費ありきの考え方が一番危険なんです。
経費をゼロにして、できないかどうか検討すべきです。

会社のお金だからできることであって、個人事業だったらできないはず。
逆に個人事業の方は日々絞り込んでおられるので、これ以上出るものを抑えることはできないくらいではないでしょうか。

出るものを抑えるコツは、従業員全員に「会社のお金」と思わせないことです。一事業主の感覚で経営管理をしていただかないと困ります。

自分のお金は大切にしますが、会社のお金は理由があれば使っても良いでは困ります。やはり、最後は躾の問題なんでしょうか?

トップが率先して出るものを抑える訓練が経営には必要な気がします。