不振部門を立て直さないと、赤字を解消できない。
そのような場合、投資をどこまで考えますか?

投資した分、お客様は帰ってくるでしょうか?

実際、不採算部門に投資をしてもなかなか業績を上げることは難しいです。
それに少しくらい売上が上がったとしても投資対効果で見ると、そこまで行かない場合の方が多いです。その投資が借入の場合、また負担が重くなります。

そこでもいつも悩みます。投資すべきか否か?

不振部門については、まず収益構造を変えることです。
つまり経費の圧縮を行わない限り、利益が出ないということです。
あるいは、経費圧縮ができない、見込めないのであれば撤退が良い選択かもしれません。

それくらい不振部門の業績改善は難しいということです。
伸びているところや可能性のあるところに投資した方が、効率が良いです。

ただし、事業の中では簡単に止めることができないことが多いです。赤字でも継続しなければならないことがあります。そのような場合は、どこまでの赤字なら他部門で吸収可能か、限界点を決めることです。そこを切るようなら撤退を考えないといけません。

不振部門への投資は、業績改善だけでなく、利益化できるかどうかが大きな鍵です。投資をすれば元に戻るなんて甘いことはないです。

いっそ新しいビジネスに投資した方が良いくらいです。

お金だけでなく、人の投資についても同様です。不振部門を立て直すために優秀な人材を投入しても思い通りに回復しないのなら、もったいないです。その方自身の成長を止めることにも成りかねません。

誰がやっても無理だから不振ということの方が多いです。

事業なので、臭いものに蓋をすることはできませんが、本当に頭の痛い問題です。できることなら、投資は後回しにしたいです。

赤字幅を今以上に大きくならないように維持することで精一杯というのが実情でしょう。

回収が見込めないなら投資は控える。
絵が描けないなら、投資はしない。

やはり投資は、可能性のあるところにするのがベターではないでしょうか?