自社の事業が徐々に廃れて行っているのは理解されていても大きく変化することはできないものです。昔は、それで当たっていたのかもしれませんが、今は大きく時代が変化しています。時代の流れで大きく繁栄するもの、廃れて行くものがあるように思います。

例えば、新聞・雑誌社、出版社などは大苦戦とお聞きしています。ネットが普及し出して急に紙媒体のものを見なくなっています。それも日本ではパソコンよりも携帯電話のコンテンツの方が急速に伸びています。

ネットが将来普及するだろうということは、何十年も前に予測できたことです。紙媒体が勢いをなくして行くのなら、それを補うために逆にWeb事業に参入されても良いと思うのですが、なかなか上手く行っていないようです。

実際、Web事業への参入可否の相談が多いのは、紙媒体の事業の方々です。参入の仕方やネット上でのビジネスモデルを提案させていただいても動けないようです。

おそらく新しい事業を進めるとなると、過去の自分たちがやってきたことを否定しないといけなくなるからでしょう。それも一部の人が理解するだけではなく、従業員の過半数の理解が必要です。

また、新規事業を今の人材で補おうとしても無理があります。特にWeb事業の場合など専門家やプロの方にお願いしたり、タイアップすることが不可欠だと思います。自分たちだけで何とかやろうとすること自体、無理があります。

FAX一斉送信ビジネスも昔は流行りました。メールのない時代ですから、FAXは最強の武器です。ところが今、お客様のところへFAXを流すと叱られます。
紙や人件費が無駄になるからです。

情報は受け取りたい人が、自由に取り出せるようになっていないとクレームの元です。いくら会員様だからと言って乱暴な送り方をしていると必ず顧客数は減って行くと思います。

どこかで気付きがあると思います。今の事業はそう長くは続かない。いつか変えるか、新しいものをしないといけないという時が必ずきます。

何十年も繁栄し続ける事業というのは、もう難しい時代です。変化の兆しをチャンスに変えて、積極的に変えて行かないといけないように思います。

世の中が大きく動いている時ほど、チャンスかもしれません。オールドビジネスからの脱却を図らない限り未来は見えてこないのではないでしょうか?

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング