2012年 2月の記事一覧

12年02月21日 09時48分00秒
Posted by: takeuchiconsult
店は優秀な人材を育て店長に抜擢するだけでは良くならないことがあります。新人店長は、重い責任と仕事量で潰れそうになってしまいます。どんなに優秀な方でも一人ですべてを回すというのは難しいです。

新人店長を作る時には、サポートできる人を一緒に付けることが大事です。決して一人で孤立しないように配慮してあげて下さい。

店長を作る時際にも、あらかじめ店長をサポートする人を必ず想定することです。2人で店をやって行くような感じです。いつも力を合わせて頑張って行ける環境を作ってあげると上手く行きます。

新人店長は最初は気合が入り、気持も乗っていますが、様々な問題が発生して来ると自分一人で解決できないことに気付きます。また責任感の強い方は、今以上に努力しようとされます。しかし、問題が次から次へと起こり対処できなくなります。最後には、スタッフが辞めて行って人が足りなくなります。

もうこうなると立て直しに時間がかかります。店長も自分の責任でこうなったんだと思うようになり、立ち直れなくなります。

人を追い込んだり、潰したりしないように組み立てることが大切です。どんなに若くて優秀な方でも最初から何でも上手く行くということはないです。

店長を任せて良いかどうかは、実はこのペアになる人がいるかどうかにかかっています。誰とも上手く行かない人、ペアが見つからない人というのは、どんなに能力が高くても店長になるには厳しいです。

店長の要件の中に、誰とでも上手くやっていける、人に好かれる人物であるというのがよくあります。その通りだと思います。店の中で問題が発生しないということはないです。大事なのは、発生した後の対処法です。気付いた人が問題を自然と解決できるようになっていることが理想です。

あの店長のために協力しようという意識がスタッフ全員にあるかどうかです。そう思われている店長であれば、上手く乗り切って行かれると思います。

ベテランさんを付けるのか、店長と気の合う人を付けるのか、それは諸事情によって異なってきますが、店は店長だけでなく、二番手のサポーターがいて初めて上手く行きます。

店長になる人のペアが見つかった時が、店長就任OK!なのかもしれません。

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12年02月21日 06時47分00秒
Posted by: takeuchiconsult
数字では表せません。中小企業では、社長が何を考えているか、どんな人かが企業価値です。

どんな決算書の数値であったとしても社長を見られます。事業の将来性も社長次第です。

現状悪い数字であっても社長に対する評価が高ければ、問題なしです。いずれ挽回されるからです。

今の事業を回しているだけでなく、どのように考えているのか説明できないと評価は下がるでしょう。

中小企業で経営を安定させることは難しいです。逆に安定しないとなると企業価値は社長を見て判断するしかないです。

会社の信用度も資産の大小というよりは、社長の評価にかかっているような気がします。

特に仕事に対する姿勢を問われます。常にどのような行動を取っているか、それが気になります。事業に打ちこんでいるという姿勢が見られないと評価が下がるからです。

企業価値を高めたり、信用度を高めるためには、綺麗な数字を出すだけではなく、社長自身がブラッシュアップすることも大切かもしれません。中小企業では社長の成長度に会社の成長が比例します。

素晴らしい会社とは、社長が伸びている会社だと思います。常にいろんな施策を考え、会社を守ろうと必死。会社のために生きているという感じ。そんな姿が理想なのかもしれません。

売上高や利益高よりもやはり気になるのが、どんな社長なのかということ。中小企業では、社長の意識が変わり、心にスイッチが入った時、会社も変わると言われます。

社長評価という目に見えない企業価値が一番大事であり、適切な会社評価と思って経営することが大切なような気がします。

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12年02月21日 00時46分00秒
Posted by: takeuchiconsult
アルバイトを教えることができる人がアルバイトリーダーで良いでしょうか?

仕事を教えるだけでなく、店の考え方を理解してもらう。これが一番大事です。作業をいくら教えてもスピードがアップするだけです。仕事とは何か、店のためにすることは何かを教えることです。

一番作業スピードが速いからと言ってアルバイトリーダーにしていると、仕事を作業と捉え、さらにスピードアップを図ろうとします。スピード上げるのは良いことですが、お客様や仲間のことも考えて行っているかどうか、そこが大切です。

アルバイトでも協調性は大事です。周りが見れる人でないとリーダーは難しいでしょう。仕事が出来るとは、作業が的確に早く処理できるというだけではないです。

組織の中、店の中で働く一員として、機能している人がリーダーにならないと、組織も店も不幸になってしまいます。

作業を任しておいても大丈夫な人ほど、店長が毎日個人ミーティングをしながら、進捗状況の確認と店の考え方、商売のあり方を教える必要があります。自分の右腕になって欲しいと考えるなら、余計にこの時間は大切です。

ひょっとすると、将来自店の社員になってくれるかもしれません。実際、伸びている企業や店は、自店のアルバイト経験者からの採用が多いです。自社・自店のことを深く理解してもらっている方を採用されます。

これは非常に大事なことだと思います。能力で採用を判断しても長く勤めてもらえるかどうかはわかりません。店の考え方や社長の考え方に理解を示し、一緒にやっていこうという意識の強い人を採用された方が企業としてはプラスになるのではと思います。

アルバイトの評価で大切なのはアルバイトを超えた仕事をしているかどうかです。店のことを考えて自然と動いているかどうかです。社員は当たり前のことです。でもアルバイトという身分で、店のためにプラスになる行動をしてくれるというのはうれしいものです。評価してあげたいです。

アルバイトリーダーは、業務遂行能力やスピードだけでなく、アルバイトを超えていると思われる仕事の仕方をしている人が適任ではと思います。

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12年02月20日 20時16分00秒
Posted by: takeuchiconsult
自分のスキルを高めるのは当たり前。しかし、それだけでは仕事はこないようです。どんなに素晴らしい能力を持っていたとしてもヒューマンスキルを磨かない限り仕事が増えることはないです。

本や教科書、テキストには、載っていません。組織の中や会社の中で自分で気付いて行くしかないです。良い人脈を持つ以前に、人間関係が上手にならないと仕事は入ってきません。

凄く能力の高い方が壁に当たっておられます。自分ならもっと上のランクの仕事ができるはずなのに来ないとか、やらせてくれないと思っておられます。能力は誰もが認めているのですが、何か納得の行くものではないため仕事を依頼するというところまでは行っていないという感じです。

本当に大きな要素だと思います。能力よりも人間関係を磨かないと良い仕事は回って来ません。しかし、それを磨く方法論は、どこにも書いていません。悩むところです。

人から好かれることの大切さを早く気付いた方が得だと思います。俺ならできると思っていても周りが認めてくれないと、やらせてくれません。

常に相手の気持ちに立って気遣いができるかどうかそれが大切です。一緒にいて気持ちの良い人になることです。

まずは自分からあいさつをすることから始められてはいかがでしょうか。年下の人の方であっても自分からあいさつをする。それも必ず声を出してあいさつをすること。

また社内外でのコミュニケーションを取ることです。自分から近づいて行かない限り人は心を開いてくれません。自分の基準で人を見ない、好き嫌いで判断しないことです。このような視点を持っていると、付き合いの幅が小さく小さくなって行きます。

壁にぶち当たっている人ほど、実は自分で壁を作られています。それも高い高い壁を自分で作って行きます。外からは絶対に入れないくらい。自分でその壁を壊して行かない限り、誰も近づいてこないでしょう。

社会や組織においては能力を高める以上にヒューマンスキルを高める努力が必要なようです。ヒューマンスキルが身に付いた時、良い仕事ができるようになっているのかもしれません。

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12年02月20日 17時15分00秒
Posted by: takeuchiconsult
沈んだ空気を吹っ飛ばそう!売上が悪くなって行くと、何もしたくなくなります。何もせずお客様を待っているだけ。この状態が何日も何カ月も続くと危険です。店よりも気持ちが萎えてしまいます。

たまにお客様がたくさん来てくれても続くことはないです。そんなことがあると、またたくさんで来てくれるのではという甘い期待をかけたいところですが、そうは行かないでしょう。

ではやる気がない時、暇な時に何をすれば良いのでしょうか?

自分の店よりも美味しいと思う店ありますか?そのお店の名前と場所は正確にわかっていますか?

実は、伸びている店のオーナーは、ほとんど毎日食べ歩きです。行ってみたい店がたくさんあるそうです。ちょっと気になった店、教えてもらった店を手帳にメモされています。ところが、いくら食べ歩いても行きたい店を制覇することはないらしいです。それくらい新しい情報が入って来るからです。

もし時間があるなら、自分で行って勉強したいと思うような店のリストアップをすることです。雑誌に掲載されたり、ネット上で評判の店、あるいは友達やお客様に聞かれても良いと思います。

売上が下がって来ると、外へ出なくなります。店でお客様を待つようになります。これでは新しい発想が出てきません。調子が悪い時ほど、外へ出て勉強することが大事です。逆に、ちょっと暇かなぁと思ったら、視察に行くのも良いと思います。

またどんなに自分の店の味に自信があったとしても勉強することは大事です。自分の店より美味しい店なんかないと思った瞬間、危険です。誰からも学ぼうという姿勢が店に磨きをかけて行きます。

行ってみたい店も挙がらなくなると重症です。だから常に店の情報が入って来るようにしておく必要があります。仲間の方や業者の方などから常に情報をいただき、行動に移すことです。

やる気が出なくなったら店に居ないことです。外へ行きましょう!新しい風に当たってみられてはどうでしょうか?

暇な時ほど勉強するチャンスです。それも一人で行かないこと。仲間と情報交換をしながら、ヒントを得ることが大事です。

飲食店では外で情報を得て来るという大事な仕事を忘れると、売上は落ちて行くそうです。

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12年02月20日 15時13分00秒
Posted by: takeuchiconsult
昔は、町に大手チェーン店が出て来るというとその対策に追われていました。1店舗大手チェーン店が出店するだけで町のマーケットが多く変化していました。専門店や個人店はどうやって差別化を図るかで必死でした。

ところが今見てみると、市場は飽和状態です。もうこれ以上大型店が出店できる余地がないくらいです。逆に大手チェーン店が洗練された専門店の出店によって売上を落とすといった感じです。

町中にどんな店が出て来てもすべて競合店です。業種業界が違うからと言ってられません。だから、新しい店が出て来るとすべて調査。地図には同業種だけでなく、町中のすべての店をプロットする必要があるかもしれません。

それくらい購買が複雑化し、少しでも新しくて人気の店が出来ると客導線が変わるからです。

それと昔と違って町の中心部も変化しています。昔は駅前が中心だったのが、郊外の大型店の集積地へ。ところがこの大型店も昔はショッピングセンターや大手GMSでしたが、いつしかパチンコ店が地域一番の繁盛店になっていたりします。

町中も同様に、繁盛専門店の周りに商集積が形成されるというよりはコンビニ中心です。コンビニを中心にして町が出来上がっている感じ。それくらい便利性が高く利用率も高いからだと思います。

そうすると郊外も町中も出店する余地がない、もうマーケットは飽和状態なので出店は難しいと考えるかもしれませんが、そうは思いません。業界常識を打ち破った新しくて洗練された店なら、常に出店は可能です。昔の店づくりのまま出店しようとするから売上が読めないのであって、ブラッシュアップした次の時代の店づくりが大切なような気がします。

規模での差別化や安さだけの差別化では、お客様を引き付けることが難しくなっています。それにプラスアルファした特徴のある店づくりが大切です。

時流の変化と消費形態の変化によって、どんどんマーケットは変わって行きます。我々の考え方やモノの見方も変えて行かないと、マーケットを読むことが難しくなります。

出店戦略は止まったのではなく、常に新しいモノがどんどん出て来る前兆と考えた方が良いかもしれません。

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12年02月20日 12時12分00秒
Posted by: takeuchiconsult
定番メニューだけで繁盛し、安定した経営ができている店は稀だと思います。」そうなりたいですが、なかなか現実的には難しいです。常に何かお客様の心を引くようなことをやっていないと数字はすぐに落ちます。

ところが同じ店、同じ厨房で仕事をしているとルーティンワークになってしまいます。何かしないといけないのはわかっていても頭と体が動かないといった感じです。

特に飲食店では、季節感のあるメニュー作りが大切だと言われます。今月は何をやっているのか?それを期待してお客様が来られます。常連客ほど限定メニューを食べてみたいと思っておられます。

毎月、お客様をびっくりさせてやろうとか、感動させてやろうと思ってメニュー作りをしているかどうかです。この気持ち・姿勢が繁盛店に近づいて行く一つのコツだと思います。

メニューだけでなく、店内のことに関しても毎月1テーマを徹底してやることです。そうすると店が磨かれてきます。清掃でも接客でも何でも良いです。オーナーや店長が欠けていると思う弱点の部分を改善して行ってみて下さい。

今月は何をやるのか?
来月は何をするのか?

自分だけでなくお客様との約束を守ることが大切です。折角、期待されているのに何もしないのは失礼です。

できればこういったことを年間スケジュール化したいです。少なくとも3カ月先くらいまでの方針を作ってみられてはいかがでしょうか?

暇でやることがないのではなく、何もしていないだけ。店の中にはやることは山ほどあります。気付いていないだけか、やりたくないだけかのどちらかです。

逆に売上が伸びて来ると自然とこういったことが出来てきます。やっていないと焦るくらいです。しかし、暇な時には行動に移せないもののようです。

自分の心に自分で火を付けて頑張るしかないです。やってみようと思った瞬間がスタート!

では何から始めまられますか?

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12年02月20日 09時11分00秒
Posted by: takeuchiconsult
部長の次の職であったり、上がりの職。あるいは過去の功績に対するご褒美の役職では少し寂しいです。今までの実績を評価されて役員になられたのだと思いますが、役員と社員では立場・考え方が違います。

役員になると会社をどうやって守って行くのかという視点が大事になってきます。自分や担当部署の業績だけでなく、会社の未来が見えるようにプランニングすることが大切です。また内部監査を行うような目で経営をチェックしないといけません。

今までの業務の延長線上ではないです。役員の本来の仕事は経営することです。
中小企業では、この区別ができていません。役員に名を連ねている方がおられても経営は実質社長だけがやっているということが多いです。

それと大事なのは、自分は役員として何で貢献するのかということです。あらかじめ社長や会社から役割を明確にしてくれていると楽です。例えば、あなたは営業担当の役員として頑張って下さいと言われれば、それを遂行すれば良い訳です。しかし、そのようなことは稀です。自分で探さないといけません。自分が役員として会社をどのように改善・改革して行くのか、その方針とステップを作ることが大事です。

でも実際には、役員になっても何ら仕事上変化がないと言うのが本音かもしれません。名刺の肩書だけが違っていて、営業しやすいと言ったくらいです。外部に対してはそれで良いかもしれませんが、会社にとってはそれではプラスになっていません。

根本的に、役員とは何なのか、どのようなことをするポジションなのかを上手に伝えて欲しいという依頼もあります。

会社を改善・改革しようと思えば、上から変わらないと変わりません。特に、役員の方々の意識と行動が変わらない限り、業績は上がらないでしょう。

そのため一概には言えませんが、以下のような講義依頼があります。一度。参考にしていただけましたら幸いです。

従業員の意識以上に役員の意識が変われば、会社は変わっていきます。

【講義内容例】
1.役員と社員の役割・仕事内容の違い
2.役員に求められているものは何か?
3.会社に何で貢献するのか?
4.活きた中長期経営計画書の作り方
5.改善・改革プランの作り方、上手な進め方
6.現在の理想的な組織づくりと将来に向けての組織づくり
7.教育のあり方、人材育成の進め方
8.従業員のモチベーションアップと情熱向上策
9.締まった会社にするための礼儀・マナー教育の進め方
10.起業規模・業績に応じた柔軟な人事諸制度の見直し方
11.資金繰り改善計画プランの作り方と進め方
12.役員規定・役員心得づくり

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12年02月20日 06時35分00秒
Posted by: takeuchiconsult
視野を広げようと思っても同じ場所、同じメンバーで仕事をしているとなかなか視野が広がってきません。いつしか焦りも出てきます。

現状打破をどうやってすれば良いのか、悩むところです。まずは、外部の方と会う機会を自分で作られてはいかがでしょうか。同じ業界の方でなくても良いです。名刺交換させていただき、お話を聞く。それだけでも十分だと思います。

毎月100枚、新しい名刺が増えていること。社会人における視野の広さというのは、お付き合いの幅に比例すると言われます。いろんな方に接することによって、考え方も変わってくると思います。

それと自分の仕事を第三者にチェックしてもらうことも大切です。自分でできていると思わずに、必ず見てもらうことです。視野が広い方ほど、上司や先輩にチェックしてもらっています。

もう一つ大事なのは読書。特に良書を読むことです。良書については、上司や先輩、外部の方々にお聞きすることです。やはり読書量の多い方は、深く物事を考え、文章読解力に優れています。誰が書いた報告書なのか、すぐにわかるくらいです。

常に単純労働にならないように意識を高く持って、自分を変えようと努力することが大切です。

通勤経路も時間や道を変えながら、見る景色を意図的に変えることが大事だと言われます。視野が広がらない原因の一つが、マンネリ化です。飲みに行ったり、食事をする時も意識していろんな方に接することです。

それと視野が広いなぁと思われる方とお付き合いさせていだくことも大切です。そのような人と一緒に居ると、自然と力が付いてきます。

また趣味を持っている人、趣味がプロ級の腕前の方とのお付き合いもおすすめです。プロ級になるコツを何がしか持っておられます。それもプロ級の方は、趣味が一つではなく多趣味です。時間の余裕がどこにあるのか不思議ですが、ちゃんと時間を作られています。

視野が広がる人との出会いは、人生で一番大事だと思います。私が新入社員で忙し過ぎて、パンクしそうになっている時に、「絵画でも見て来なさい。」とアドバイスいただいた上司の方には今も感謝しています。

心の余裕がない状態では、良い仕事はできません。実際の業務とはかけ離れている絵画も、時には重要になることをわからせていただきました。

定年になるまで何人の視野の広い人と出会えるか、自分で自分の人生を楽しまれて下さい。

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12年02月20日 06時11分00秒
Posted by: takeuchiconsult
今はどの企業でも普通になさっているかもしれませんが、20年前、私のクラアント先でなさっていたのには驚きました。業種は、米卸業です。

米の業界は商品で差別化できそうですが、どの品種の米も入札で入手可能です。
当時は、それほど進んでいない業種でした。周りから高い評価を受けるためには商品以外の部分で、優良企業の真似をしないと考えられたのかもしれません。

扉を開けて「おはようございます。失礼します。」というと・・・
「いらっしゃいませ。」と言って全員起立でお出迎えです。

帰り際も「ありがとうございました。」とまた全員起立であいさつ。

そこまですると業務に支障をきたしたり、非効率なのではと思うかもしれませんが、やや遅れた感のある業界の中で社員教育を徹底的に行い、優良企業に近づくためには必要なことだったのでしょう。

本当に、いつも気持ち良く、業界内でも評判でした。その企業のおかげで同業社の方も真似るようになり、一気に業界レベルが上がった感じがします。

会社として何を教えるかと言うと、やはりあいさつだと思います。お客様に気持ちの良いあいさつができない企業が優良企業にはならないでしょう。

当たり前のことなのですが、いつもこの点をチェックさせていただいています。
気持ちの良い社員のおられる企業は成長されます。特に社長が、エレベーターや玄関までお見送りいただくと恐縮します。でもこれが本来の姿だと思います。

商談になってもならなくても、一度切りの出会いであっても気持ち良く出迎えてお見送りするということを自然となさっている会社は、間違いなく業績が上がっています。

商談や会議・ミーティングがあった場合も応接室や会議室でお待ちするのではなく、玄関でお客様をお出迎えするくらいの姿勢が必要なのかもしれません。

でもこのことはすべてトップ次第です。社長がやっていれば、社員の方は当然のようにされます。教育というよりも当たり前のこと。

実際、業績が低迷している企業ほど、お出迎え・お見送りが弱いです。どうしてしょうか?

あいさつを疎かにした瞬間、業績は下降線をたどるのかもしれません。要注意です。

非効率であっても全員起立であいさつ!良い習慣だと思います。
その姿勢がいつか業績に跳ね返って来ることをいつも祈っています。

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12年02月20日 00時10分00秒
Posted by: takeuchiconsult
どんなに有名な経営者の方でも業界に精通されている方でも講演の評価が高くない時があります。来場者の方が聞きたい内容とズレがあるのかもしれません。

自慢話になっていたり、業界におけるポジショニングと成功までのプロセスが聞けなかったり・・・

まず世の中がどうなっているか、業界がどうなっているのかという意見を聞きたいというのが本音だと思います。別に隠されている訳ではないと思いますが、話しているうちについつい自社の成功談、自慢話になっていることがよくあります。

話したいこと、言いたいことはたくさんあっても、それが聞きたいことかどうかは別だと認識した方が良いのかもしれません。

成功された方だからこそ、的確な業界予測と今後の方向性のヒントを教えて欲しいという思いが強いと思います。

なぜ成功したかよりも実は業界の今後のあり方、攻め方のヒントの方が喜ばれます。成功は様々な要因が重なりあってやっと結果が出たはずです。逆に失敗した経験を聞いた方が参考になることが多いです。

私どもにも凄い方は、「店をオープンすると皆さんどんなところで躓かれるのですか?壁はいつ来ますか?」という質問をされます。オープンして順調に行くとは考えておられません。だからその予防線のために、情報を入手しようとされます。実際、するどいなぁと感心しています。

よく講演では成功談は話すな!失敗談を丁寧に説明せよ!と言われます。自分がやって来たこと、成功したことをいくら話しても相手の心に刺さりません。

現実的にはこの辺りのことも打ち合わせできれば良いのですが、相手が評判の経営者の方の場合、難しいと思います。

もう昔のように名前だけで評価が高くなるということはないです。聞く側は、講演の内容をしっかりとチェック確認されています。

聞きたい内容であるかどうかだけでも事前に確認されたり、お願いするのが良いのではないでしょうか?

外部講師の方の招へいは、慎重に行う必要があるように思います。

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12年02月19日 20時09分00秒
Posted by: takeuchiconsult
債務超過に陥っていると金融機関からの評価は間違いなく低くなります。どんなに人柄の良い担当者の方が付いていても評価は変わりません。何とかなるのではと思いたいところですが、そう甘くはないです。

将来のことを考えると返すのがほとんど困難な借金の額。後継者の方に引き継いでも後を継いだその方が苦労するだけ。

営業利益で返済ができなくなるといつかは資産売却を求められるでしょう。厳しい場合は、自宅まで売却です。そこまでして事業を継続する意味があるのかと思ってしまいます。この苦労は経営者にしかわかりません。特に中小企業では個人保証の問題が絡んでいます。そのため、すべてが社長の決断次第になります。

月額20万円の報酬で何とか再生させたいという方は、腹をくくられています。後がなく、この事業を再生したいという思いだけです。そうなると周りが支援し出します。

金融機関やサービサー、支援協議会は敵だ!という感覚はないです。どうやって現状を乗り切るのか、その手立てをみんなが知恵を出してくれるようになります。

徐々に自分の資産が減って行くと嫌なものです。赤字続きで、報酬をカットして行くよりも先代から守って来た資産がなくなるのはつらいです。でもそのこことも含めて最悪どうなるのかを伝えておくことも仕事のような気がします。

聞くのが怖いから、本音のところは聞かずにおこう。と思っておられると後から悲劇が起こるだけ。正直に過去の例などを踏まえ、どうなるのかをシュミレーションしておくべきだと思います。

また、以前の状態に完全に戻すというのは難しいです。赤字続きで金融機関や関連企業に迷惑をかけてきたことを考えられて、何を先にしなければならないのかを見つめ直すことが大切だと思います。

最終的には、何を守りたいのか、どうしたいのかというのをはっきりさせておくことです。しかし、すべてを守るというのは難しいです。これだけは守りたいというものを決めることです。

これから起こりうること、最悪のストーリーなどは、言わずに済むものではないです。そうなった時にはたいへんですから、なるべく最初の段階でお伝えさせていただくのがベストではと思います。

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12年02月19日 17時08分00秒
Posted by: takeuchiconsult
1店舗目が上手く行き2店舗目以降の展開は、親族ではなく他人に任せないといけない場合があります。また健康上の問題や年齢的な問題で後継の方に店舗経営をしていただく場合もあると思います。その際、どんなことを注意すれば良いですかと質問・相談があります。

まずはお金の問題です。他人に店を任せる時に出てくるのがお金。きっちりと管理していると思っていても抜こうと思えば、いつでも誤魔化しは効きます。それと自分で店を作った方なら経験があると思います。資金繰りの苦労というのはやってみない限りわからないものです。そのお金の大切さをどこまで理解できるか、単純に教えてわかるものではないからです。

次は商品の問題。仕入れた商品がお客様に販売される前にどこかに消えます。在庫が合わないという問題が頻繁に起きると危険です。毎日、棚卸をするくらいでないといけないという店もしばしばあります。

3つ目は清潔感・クリンリネスの問題です。実質、自分の店ではないので清掃レベルが低い時があります。清掃は必要だからという義務感からやっていては繁盛店になりません。

4つ目は、スタッフとの関係です。現オーナーの時は何一つ不平不満が出なかったのに、オーナーが変わると問題が起きてきます。やはり店は人に付くということだと思います。

理想は、今の状態をそのまま引き継いで欲しいです。ところが良からぬことが次々と出てきます。人を信じないという訳ではないですが、自分がやっていた時の80%やってくれれば良しと考えることです。

能力のある方なら、引き継いだ瞬間、数字をグッと伸ばされます。もし、自分が店を任されたらどうしようか頭の中に想定されているからです。でもそんな人は現実には少ないです。今の数字を維持するので精一杯。少しでも下がらないように真面目に一所懸命やってくれている姿で満足されても良いような気がします。

最後は人間性の問題。現経営者の方が好きで応援してあげたいと思う人ならば、譲られても良いと思います。自分が納得して譲られたのであれば、もしものことが起こっても胸に収めることができます。しかし、腕だけが良くても現経営者の方と考え方が違ったり、あまり好みでない人に譲ると後々問題が起きて来るようです。

結局、失敗しても良いと腹をくくっているかどうかです。今のまま永遠にやって行って欲しいという願いもわかりますが、そう甘くないと思います。現経営者の方が必死で守って来てやっと辿り着いた店です。苦労なく引き継げるということはないと思います。それも理解の上で、引き継がれるかどうかです。

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12年02月19日 15時08分52秒
Posted by: takeuchiconsult
過度な企画は確かに集客・売上につながります。それも徐々に過激になっているようです。どうしても数字が欲しいというのもわかりますが、店は今だけでなく将来に向けても営業するものです。目先を追いかけ過ぎると後からしっぺ返しが必ず来ます。

中途半端な販促企画では反響率が低いため、少しずつ内容が激しさを増して行きます。特に値引き率が気になります。業界常識をはるかに超えるような値引き率になって行きます。

値引き率で集客したお客様は、同様かそれ以上の値引きを行わない限りリピートしてくれません。通常価格に戻した瞬間、お客様が来られなくなります。

そういうお客様は同様の企画や値引き率のお店を常に探されています。今は、ネットも普及し、友達同士のメール交換も簡単に行えます。自分にメリットのある情報はすぐに入るようになっています。

もう集客・売上だけを目的とした販促から脱皮する必要があるような気がします。何%かは自店のファンになってくれれば良いからと思い、この販促を続けられます。でも本当にリピーター客は増えているのでしょうか?

新規客を獲得し、そこからリピーターにつなげるという戦略も大事ですが、逆に現在の顧客を他店に逃げられないように囲い込みを行い、そこから口コミで新規顧客が増えるような仕掛けづくりも大切だと思います。

今最も大事なのはこのリピーターづくりです。一度来店いただいたお客様にリピーターになっていただく仕掛けづくりです。一番簡単なのは、商品・サービスでリピーターになってもらうことです。値引きもせず、お客様に気に入っていただくことです。商品やサービスに磨き込みをかけず販促企画に頼るというのは危険です。

過激な販促企画からリピーターは生まれません。目先の数字を上げる戦略から、リピーターづくりを行って少しずつ数字を上げて行く戦略を考える時期に来ているような気がします。

しかし、ポイントカードや金券でお客様がリピーターになってくれるとは限りません。最終的には、その店の方で判断されます。お店を気に入っていただくというよりも店員さんやオーナーが好きだからというところに行き着きます。

あの人が好きだからまた来てしまった。そういう店になるように、人の磨き込みや自己研鑽が一番大切なような気がします。

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12年02月19日 06時35分00秒
Posted by: takeuchiconsult
2つの意味があると思います。
店長の補佐役と次の店長候補。

立派に店長の補佐役を務めてくれる副店長がおられると店は安心です。休みなども十分に取れる環境になっていると思います。

また副店長という職は、次の店長候補という意味も含んでいます。出店などを控え、スタンバイされている状態が理想的です。

しかし、できる副店長と言われてもあまりうれしくないと思います。能力があるのならすでに店長になっているはず。周りからいくら高い評価をいただいても副店長で満足されていないと思います。

逆に、店長になるには何が欠けているのかを自分で理解できているかどうかが大事です。その欠けている部分を補いながら、自分の長所を伸ばして行くことが大切です。

副店長にまでなられると、他人からのアドバイスよりも自分で考えて動くことが大事になってきます。次に何をしなければならないのか、自分の立場・役割はどうなのか、言われる前に体と手が動いている状態でないといけません。

それといくら能力や技術が高くてもダメです。店舗のリーダーは、仲間やお客様から慕われるということが大切です。

だから最近よくあるのが、「下からの評価」というものです。部下からどのような評価を受けているのかを評価対象にして人事考課表を採点します。この評価点が高くない人は店長しないというところもあります。

また店を任されて一番大事なのは、店の中でもめ事を起こさないこと。皆が気持ちよく仕事ができる環境を作ることです。

何でも自分で処理しようとされる方はいつか壁に当たります。周りの方の協力を得たり、人を使うということを覚える必要があります。

自分の腕を磨く以上に、周りへの気遣いが大切になってきます。おそらくそれがわかり出して来ると、周りの方の評価も変わってくると思います。

副店長職を全うしていると満足されても困ります。万年副店長でも困ります。早く店長に上がって下さい。下からどんどん若い店長希望者が出て来ています。

副店長はあくまでも通過点にして下さい。

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