TV報道の知識しかないので、意見を書くのもどうかと思うが、再生の難しさをよく表しているので、考えてみたい。

炭鉱の町という夕張市が、炭鉱閉山ということで一挙に街の推進力がなくなっている。

その対策として、何百億という金を投じたのが「観光の街」というテーマであった。

多くの施設を作ったのだが、採算に合わず、ドンドン負債が大きくなり、市自体が再建団体化してしまったのである。

昨日、報じられた再建策は、職員半減、市民の負担増、特にひどいのは、学校を統廃合して小学校、中学校をそれぞれ1校にするそうだ。

何でも街は南北に長く30kmもあるそうだ。

スクールバスを出すと言っても、片道15kmである。

市民病院も民間委託する計画だが、残っている医師(2名)の話では、どんな経営法を取り入れても赤字体質になるという話である。

「夕張難民」という言葉があるそうだが、これでは、ドンドン市民が流出する筈である。

残った動けない年金生活者は、公共サービスが値上がりしてドンドン苦しくなって行く。

根本的に、「成長力」を誘致しないと「夢」も描けない。

特区という言葉があるが、できる事柄を列挙して「活力」をもたらす企業などを誘致しないとさらに悪化するだけである。

あきらめずにチャンスをつかんで欲しいと思う。