昨年は太宰治の生誕百年ということで、若い人たちに太宰治ブームが起こった。
私も若いときに太宰治の小説をよく読んだので、「人間失格」を読んでみた。と
ころが、若いときとは違いはじめから最後まで退屈だった。

 そこで、「斜陽」を読んでみて退屈だったら、以後太宰治はやめにしようと思
っていた。

 先日、読んでみたら退屈ではなかった。楽しみながら読めた。人間失格との違
いは感覚的なものだ。その違いはどうでも良い。読んでいて楽しければそれで良
い。高尚な文学論など分かるはずもなく、どうでも良い。

 これからまた、太宰をぼちぼち読んでみようと思う。そう思うだけで人生の楽
しみが一つ増えた気持ちになる。

 ところで、「人間失格」は今年映画化されて、もうすぐ公開される。見るかど
うか迷っている。小説より映画の方がずっと良かったということが、過去に何べ
んもあったからだ。

 映画と言えば「アバター」を3Dで見ることを薦める。映画の中身より3Dの技
術とその迫力は凄い。年配の方は冥土の土産に是非見てほしい。これを見ずして
あの世に逝くと一生後悔するぞ。

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